平岸通

平岸通（平岸街道）

平岸通は、札幌市豊平区から南区へと至る都市計画道路であり、地域住民にとって重要な生活道路です。別名、平岸街道とも呼ばれています。

概要

• - 起点：札幌市豊平区豊平6条5丁目（菊水旭山公園通交点）
• - 終点：札幌市南区石山1条5丁目（国道230号（石山通）交点）
• - 幅員：20 m
• - 車線数：4車線

歴史

平岸通の歴史は古く、明治初期に開拓使によって開削されたことに始まります。1871年（明治4年）には、現在の平岸地区にあたる原生林に、延長約2,500 m、幅員約18 mの直線道路が建設されました。1873年（明治6年）には、現在の澄川—真駒内間に有珠新道（本願寺道路）が開通し、交通の便が向上しました。

当時の平岸街道には、精進川から水を引く掘割（用水路）があり、沿道にはりんご園が広がっていました。道路は掘割を挟んで上道と下道に分かれており、上道は整備が進められましたが、下道は狭い悪路でした。1961年（昭和36年）の平岸街道拡張工事の際に堀は埋め立てられ、道路は拡幅されました。

1879年（明治12年）には、平岸街道から豊平橋までの区間が開削され、札幌へのアクセスが改善されました。戦後には、アメリカ軍駐留の影響で一時閉鎖されましたが、その後、真駒内種畜場や石山方面への幹線道路として利用されました。1965年（昭和40年）には、起点から平岸3条15丁目までの区間が北海道道512号札幌支笏湖線に指定され、1993年（平成5年）には国道453号に昇格しました。1977年（昭和52年）には国道230号の石山バイパス（石山大橋）が完成し、1999年（平成11年）には石山陸橋下の石切山隧道が開通しています。

路線状況

平岸通の一部区間（起点 - 札幌市豊平区平岸3条15丁目）は、国道453号に指定されています。

道路施設

• - 精進橋 (7.90 m)
• - 慈恵橋
• - 石切山隧道 (95 m)

地理

平岸通の起点付近には、学校法人北海学園の教育施設が集積しており、地下には札幌市営地下鉄東豊線学園前駅があります。白石中の島通交点の地下には札幌市営地下鉄南北線平岸駅があり、札幌市立平岸小学校前からは月寒へと続くアンパン道路が分岐しています。天神山の東側を通る辺りには地下鉄のシェルターが並行しています。南区に入ると澄川を抜け、陸上自衛隊真駒内駐屯地や都市再生機構（UR）五輪団地の東側を通過します。真駒内駅以南では、定山渓鉄道線の廃線跡を挟んで2本の道路が並行し、真駒内交差点から東側の道路が平岸通となります。石山陸橋交差点では、平岸3条15丁目で分岐した国道453号（真駒内通）と立体交差します。そして、終点では国道230号（石山通）に合流します。

交差する道路

• - 菊水旭山公園通
• - 豊園通
• - 米里行啓通
• - 白石中の島通
• - 北海道道89号札幌環状線（環状通）
• - 北海道道453号西野白石線（白石藻岩通）
• - 国道453号
• - 福住桑園通
• - 北海道道82号西野真駒内清田線（五輪通）
• - 国道453号（真駒内通）
• - 国道230号（石山通）

参考文献

• - 『さっぽろ文庫』 1 札幌地名考、[札幌市]]。[https://www.city.sapporo.jp/kobunshokan/kankobutsu/bunko/。2017年2月26日閲覧。

関連項目

• - 札幌市内の通り

外部リンク

• - 札幌開発建設部
• - 建設局／札幌市

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