平岸高台公園

平岸高台公園

平岸高台公園（ひらぎしたかだいこうえん）は、北海道札幌市豊平区に所在し、その名の通り平岸段丘と呼ばれる高台に位置しています。この公園は自然豊かな環境と市内の景観を楽しめる場所として、多くの市民や観光客に親しまれています。

公園の特徴

公園には展望台が設置されており、ここからは手稲山の美しい景色を一望できます。展望台は特に、四季折々の風景を楽しむための絶好のスポットです。また、園内には「'74はたちのつどい」というイベントを記念する碑が設置されており、公園の歴史を感じることができます。

子供連れの家族には嬉しい設備も充実しています。園内には砂場があり、そこには楽しい形をしたラクダやゾウの彫刻が飾られています。これらの彫刻は、子供たちにとって遊び心をくすぐる人気のスポットとなっています。また、広々とした芝生広場は傾斜があり、冬季にはそり遊びやスキーの練習場として重宝されています。冬でも多くの人々が訪れ、楽しい時間を過ごしています。

北海道テレビ放送との関係

平岸高台公園は、周辺にかつて存在した北海道テレビ放送（HTB）の旧本社ビルと密接な関係があります。HTBの旧本社ビルは2018年9月まで使用されていました。このため、公園はHTBの様々なテレビ番組の収録や、同局が主催するイベントの会場として使用されることが多く、その中でも特に有名なのが深夜番組『水曜どうでしょう』です。

この番組は多くのファンを持ち、年間で5万人以上がこの公園を訪れることもあります。『水曜どうでしょう』の収録では、公園内の景色やイベントが取り入れられており、ファンにとっての聖地とも言える場所となっています。無論、他にも多くの人気番組で公園がロケ地として利用されてきました。

例えば、1982年に放送された『西部警察 PART-II』のロケにも使用され、多くの有名な俳優たちが参加したシーンが放送されました。さらに、出演者の鈴井貴之が初監督した映画『man-hole』でも、ロケ地のひとつとして登場しています。サッカーの日本代表戦の中継時には、HTB独自製作のCMの撮影にも利用されています。

新たな動き

2021年には、HTBと札幌市が協議の上、HTBが公園内に新たな園名碑を寄贈することとなりました。この碑には、HTBのマスコットキャラクターであるonちゃんや、豊平区のシンボルであるリンゴのシルエットが彫刻されており、そこには『水曜どうでしょう』のディレクター、嬉野雅道の揮毫も刻まれています。背面には、公園がHTBの旧本社の近くにあったことや、『水曜どうでしょう』のロケ地としての歴史が記されています。

このように、平岸高台公園はただの公園にとどまらず、地域の文化や歴史をも体現した場所なのです。訪れる人々は美しい自然を楽しむだけでなく、ここにある数々の歴史や思い出を感じることができるでしょう。

まとめ

観光やレクリエーションの場としてだけでなく、HTBとの深い関わりを持ち、時代を超えて多くの人々に愛されている平岸高台公園。自然美や歴史ある聖地として、これからも多くの人々に親しまれ続けることでしょう。

もう一度検索