平昌オリンピックスタジアム

平昌オリンピックスタジアムについて

平昌オリンピックスタジアムは、韓国の江原道平昌郡に設けられた仮設の多目的施設であり、2018年の平昌オリンピックおよび平昌パラリンピックの開会式および閉会式が行われた重要な場所です。スタジアムは、2016年6月に建設が開始され、面積28,300平方メートルにわたる広大な土地の上に、約1,200億ウォンの予算で2017年9月に完成しました。スタジアムは、最大35,000人を収容できる観客席と、7階建ての本館棟を特徴とします。

デザインと象徴性

スタジアムのデザインは、五角形の形状を持ち、これは平昌オリンピックが掲げる五つの基本理念—「文化」、「経済」「情報通信技術（ICT）」、「環境」、「平和」を象徴しています。このように、スタジアム自体が特定の理念を具現化している点が評価されています。仮設スタジアムとして設計されており、大会終了後には観客席などの施設が解体され、その後は公演場としての利用が計画されています。

防寒性に関する問題

スタジアムには屋根や外壁がないため、防寒対策が課題とされています。特に2017年11月5日に行われたK-POPコンサートでは、数名の観客が低体温症を発症し、病院に運ばれる事態が発生しました。この経験から、五輪の開・閉会式の際には、観客が寒さをしのげるように、選手入場時に一緒に踊るなどのアクティビティが用意されることになりました。演出を通じて、観客が積極的に参加し、寒さを感じにくくなることを狙っています。

アクセス

平昌オリンピックおよびパラリンピックの期間中は、スタジアムへのアクセスは主にシャトルバスに限られていました。このシャトルバスは、最寄り駅である珍富駅と珍富駐車場から定期的に運行され、特に観客の移動を支援しました。2018年3月19日以降は、よりアクセスが向上し、横渓市外バスターミナルからスタジアムまで徒歩10分程度で到着できるようになりました。

平昌オリンピックスタジアムは、そのユニークな設計とともに、韓国における大規模な国際イベントの中心的な役割を果たしました。今後もその跡地は地域の文化やイベントの場として活用される予定であり、多くの人々にとって記憶に残る特別な場所となることでしょう。

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