平田淳嗣

平田淳嗣とそのレスリングキャリア

平田淳嗣（ひらた じゅんじ）は、日本の元プロレスラー。1956年12月20日に神奈川県平塚市で生まれ、本名でも知られています。彼は新日本プロレスに所属し、特に覆面レスラー「ストロング・マシーン」や「スーパー・ストロング・マシーン」として名を馳せました。

初期のキャリア

平田は神奈川県立平塚工科高等学校で柔道やボディビルに励み、身体を鍛え上げました。しかし、高校中退後、全日本プロレスに入門するも、父の病状により退団。以降は新聞配達のアルバイトをしながらプロレスへの道を諦めきれず、アントニオ猪木の試合を観戦した際に「レスラー募集」の広告を見つけ、山本小鉄に直接手紙で入門を希望するほどの情熱を持っていました。

1978年5月には新日本プロレスに正式に入門し、同年8月26日には藤原喜明との試合でデビュー。この際、「長州2世」と呼ばれた彼は、当時の人気レスラーたちと前座で好勝負を繰り広げ、瞬く間に注目を浴びました。

国際的な挑戦と進化

1982年にはメキシコへの遠征を果たし、UWA世界ヘビー級王座への挑戦やドス・カラスとのタッグを通じて、国際舞台での経験を積みました。その後、カナダのスタンピード・レスリングでは、インディアン・ギミックのレスラー「サニー・トゥー・リバーズ」としても活動し、英連邦ミッドヘビー級王座を獲得するなどの名勝負を展開しました。彼の活躍は様々な国とスタイルを融合させたものであり、レスリング界における彼の存在感をさらに強めました。

ストロング・マシーンへの変化

1984年に日本に帰国後、平田は「ストロング・マシーン」として新しいキャラクターに生まれ変わります。このデザインは斬新で、特に赤覆面を被り、アメフト用のプロテクターを装備した姿は、当時のプロレス界において注目を集めました。その後、彼は「スーパー・ストロング・マシーン」と改名し、さらなる人気を博しました。

自身の技術とスタイル

平田のレスリングは、派手な技こそ少なくとも、彼の大きな体躯と長いキャリアを活かした重厚なものでした。特に、「魔神風車固め」と呼ばれるオリジナル技は、彼のフィニッシュホールドとして知られ、常に観客を魅了していました。逆境時にこそこの技を使うことで、彼は特別感を大切にし、存在感を際立たせました。

引退とその後

2005年には現場責任者となり、2006年にはスポークスマンとして活動を行いますが、その後じょじょに試合出場が減少し、2018年に引退を発表。度重なる怪我に加え、私生活での悲劇も影響し、彼は新たな人生を歩む決意を固めました。引退セレモニーでは、長年連れ添った妻への感謝の言葉を述べ、その功績をしっかりと締めくくりました。

受け継がれる遺伝子

引退後も、平田は次世代レスラーに対する指導を続け、自身の血を引く新たなレスラー、ストロングマシーン・Jのデビュー会見にも参加。マシーンとしての半生を振り返りながら、次世代への期待を寄せました。平田淳嗣の足跡は、ただのレスラーにとどまらず、今後のプロレス界にも大きな影響を与え続けるでしょう。

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