平田貫一

平田貫一：内務官僚、神職、そして皇學館大学初代学長

平田貫一（ひらた かんいち）は、1883年（明治16年）2月3日に生まれ、1971年（昭和46年）1月13日に没した、日本の内務官僚であり、神職者です。彼は、皇學館大学の初代学長としても知られています。

経歴

平田貫一は、鹿児島県薩摩郡宮之城町（現在のさつま町）出身です。彼は、第七高等学校を経て、1909年（明治42年）に東京帝國大學法科大学政治学科を卒業し、高等文官試験に合格しました。その後、農商務省に入り、特許局審査官補、鉱山監督署事務官、鉱務官、札幌鉱務署鉱政課長を歴任しました。

その後、内務省に転じ、社会局書記官、兵庫県産業部長、岐阜県内務部長、栃木県内務部長、福岡県内務部長を歴任するなど、地方行政において重要な役割を果たしました。

1930年（昭和5年）には、神宮皇學館長に就任し、神職者としての道を歩み始めます。その後、近江神宮宮司を務めました。

戦後は、神社本庁事務総長に2度就任し、神社界の復興に尽力しました。1962年（昭和37年）に皇學館大學が再興されると、初代学長に就任し、教育者としてもその手腕を発揮しました。

栄典

1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章を受章。

人物

平田貫一は、内務官僚として、また神職者として、日本の発展に大きく貢献しました。特に、戦後の皇學館大学の再興に尽力し、多くの人材を育成したことは、彼の大きな功績と言えるでしょう。

参考文献

帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第3版』帝国秘密探偵社、1930年。
人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
人事興信所編『人事興信録 第14版（下）』人事興信所、1943年。
鈴木源十郎編『札幌之人』1915年。

平田貫一の生涯は、日本の近代史における重要な一側面を照らし出すものであり、彼の業績は、後世に語り継がれるべきものです。

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