平賀郡

平賀郡（ひらかぐん、ひらかのこおり）は、かつて陸奥国（現在の青森県）の津軽半島、岩木川の上流地域に存在したとされる郡です。

沿革

奥六郡の北には、かつて郡は置かれていませんでしたが、延久蝦夷合戦（1070年代後半）の結果、糠部郡、鹿角郡、比内郡などとともに平賀郡が建郡されました。これらの郡の新設は、中央政府による東北地方の支配強化を目的としたものと考えられています。

しかし、平賀郡の正確な建郡時期を特定できる文献は存在しません。そのため、清原真衡（きよはら の まさひら：平安時代後期の武将）の時代とする説と、奥州藤原氏の藤原清衡（ふじわら の きよひら：奥州藤原氏の初代）の時代とする説の2つが存在します。

江戸時代前期の寛文年間（1661年 - 1673年）になると、平賀郡は鼻和郡や田舎郡と同様に、津軽郡の一部として統合されました。これにより、平賀郡という名称は行政区分としては消滅しました。

参考文献

『浪岡町史 第一巻』青森県南津軽郡浪岡町（現 青森市）、2000年3月15日。
小口雅史、長谷川成一・村越潔・斉藤利男・小岩信竹『青森県の歴史』山川出版社、2000年。ISBN 978-4-634-32020-8。

関連項目

* 津軽一統志

外部リンク

外部リンク （もしあれば）

補足

平賀郡に関する情報は、史料が少ないため不明な点が多く残されています。今後の研究によって、新たな発見があるかもしれません。また、浪岡という地名が現在も青森市に残っており、この地域がかつての平賀郡の中心地であったと考えられます。

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