平野眞一

平野眞一（ひらの しんいち）は、1942年8月7日生まれの日本の工学者であり、特にセラミックス分野における卓越した研究者として知られています。彼の専門は、無機材料化学、結晶成長学、材料評価学に及び、これらの分野で数多くの重要な貢献をしています。

平野は、1965年に名古屋大学工学部応用化学科を卒業後、1970年に同大学大学院工学研究科にて工学博士号を取得しました。その後、東京工業大学工業材料研究所助手、ペンシルベニア州立大学博士研究員を経て、1976年に東京工業大学工業材料研究所助教授に就任しました。1978年からは名古屋大学に移り、工学部助教授、教授を歴任し、研究と教育に尽力しました。

1997年、平野は名古屋大学大学院工学研究科教授となり、1999年から2002年まで高温エネルギー変換研究センター長、2002年から2003年まで先端技術共同研究センター長を兼務しました。2003年には、大学院工学研究科長・工学部長に就任し、2004年には名古屋大学第12代総長に選出され、2009年までその職を務めました。総長退任後も、大学評価・学位授与機構機構長、上海交通大学講席教授・学長特別顧問、上海交通大学平野材料創新研究所長など、教育・研究分野で重要な役割を果たし続けました。

平野の研究業績は国内外で高く評価されており、数多くの賞を受賞しています。その中には、東海化学工業会賞（1982年）、粉体粉末冶金協会研究功績賞（1984年）、窯業協会（現・日本セラミックス協会）学術賞（1986年）、日本化学会学術賞（1989年）、アメリカセラミックス学会Fellow（1989年）、Richard M. Fulrath賞（1989年）、日本セラミックス協会研究功労賞（1991年）、国際セラミックアカデミー会員（1991年）、日本ファインセラミックス協会国際賞（2000年）、日本工学アカデミー会員（2001年）、アメリカセラミックス学会最高栄誉賞（2006年）、Einstein Professorship賞（2008年）、日本結晶成長学会業績賞（2009年）、岡崎清功労賞（2010年）、Plaque of Honor（2012年）、美浜町名誉町民（2015年）、瑞宝大綬章（2018年）、日本セラミックス協会功績大賞（2021年）などがあります。

平野は、学術研究だけでなく、教育者、大学運営者としても卓越した能力を発揮しました。名古屋大学総長時代には、大学改革を推進し、研究環境の整備に尽力しました。また、国際的な学術交流にも積極的に取り組み、多くの研究者や学生を育成しました。

平野の功績は、セラミックス分野における科学技術の発展に大きく貢献しており、その影響は国内外の研究者に及んでいます。彼の研究は、現代社会における様々な課題解決に役立つものと期待されています。


主な研究分野

無機材料化学
結晶成長学
材料評価学

主な役職

名古屋大学総長（第12代）
大学評価・学位授与機構機構長
上海交通大学講席教授・学長特別顧問
上海交通大学平野材料創新研究所長
文部科学省科学技術・学術審議会学術分科会長

受賞歴

東海化学工業会賞（1982年）
粉体粉末冶金協会研究功績賞（1984年）
窯業協会（現・日本セラミックス協会）学術賞（1986年）
日本化学会学術賞（1989年）
アメリカセラミックス学会Fellow（1989年）
Richard M. Fulrath賞（1989年）
日本セラミックス協会研究功労賞（1991年）
国際セラミックアカデミー会員（1991年）
日本ファインセラミックス協会国際賞（2000年）
日本工学アカデミー会員（2001年）
アメリカセラミックス学会最高栄誉賞（2006年）
Einstein Professorship賞（2008年）
日本結晶成長学会業績賞（2009年）
岡崎清功労賞（2010年）
Plaque of Honor (2012年)
美浜町名誉町民（2015年）
瑞宝大綬章（2018年）
日本セラミックス協会功績大賞（2021年）

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