年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム

年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム

年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム（ねんちゅうさいじつしゅくじつのきゅうかびをさだむ）は、明治政府が制定した大切な太政官布告で、1873年10月14日に公布され、即日施行されました。この布告は、日本の祝祭日を公式に定めるもので、当初は8日間の休日が設定されました。

祝祭日の歴史

当初の休日としては、次の8つの日が含まれていました。

• - 元始祭（1月3日）
• - 新年宴会（1月5日）
• - 孝明天皇祭（先帝祭、1月30日）
• - 紀元節（2月11日）
• - 神武天皇祭（4月3日）
• - 神嘗祭（9月17日）
• - 天長節（11月3日）
• - 新嘗祭（11月23日）

その後、1878年には改正が行われ、春季皇霊祭（春分日）と秋季皇霊祭（秋分日）が新たに追加され、祝日が10日に増えました。これにより、より多くの祭事が国民によって祝われることとなりました。

神嘗祭の変更

さらに、1879年には神嘗祭の日が変更されました。本来9月17日は新暦の旧暦に相当していましたが、稲穂の生育状況を考慮する必要があったため、10月17日に移されました。この日付変更は、日本の農業に深く根づいた祭事の重要性を反映しています。

制度の廃止

時代の流れの中で、1912年に新たに休日に関する法律が制定される際、年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ムは廃止されました。このことは、政府が国民の祝祭日制度を変更し、より現代的な体制へと移行することを示しています。

参考文献

この布告の詳細については、『明治年間法令全書　第6巻-2』（1975年、原書房）などの文献を参考にすることができます。これによって、当時の法律の状況や背景を理解する助けとなります。

関連項目

さらに、この布告に関連する項目としては、休日、皇室祭祀令、国民の祝日に関する法律が挙げられます。これらは、日本の祝祭日や休日制度の発展を理解する上で重要な文脈となっています。この布告は、明治時代における日本の社会や文化において重要な役割を果たし、現在の祝祭日制度の基礎を築くものでした。

もう一度検索