幸国寺

幸國寺（こうこくじ）

幸國寺は、東京都新宿区原町に位置する日蓮宗の寺院です。山号は正定山といい、江戸十祖師の一つである除厄布引祖師を祀っています。旧本山は小湊誕生寺であり、潮師法縁に属しています。

歴史

幸國寺は、寛永7年（1630年）に加藤清正によって開基されました。開山は中明院日観で、慶安3年（1650年）に没しています。創建以来、江戸時代には二度の大火に見舞われ焼失しましたが、その都度復興を果たしました。さらに、昭和20年（1945年）の東京大空襲によっても焼失しましたが、その後再建されています。

境内

境内には、歴史的な価値のある建造物や自然が残されています。

山門
江戸幕府御三卿の一つである田安家の屋敷門を移築したものです。歴史を感じさせる重厚な造りが特徴です。
大銀杏
樹齢500年と言われる新宿区内で最も古い銀杏の木です。その巨大な姿は迫力があり、新宿区の天然記念物にも指定されています。秋には美しい黄葉を見せ、多くの人々を魅了します。

その他

幸國寺は、地域の歴史と文化を今に伝える貴重な場所です。訪れる人々は、その歴史的な背景と静寂な空間に心癒されることでしょう。

参考資料

日蓮宗寺院大鑑編集委員会『宗祖第七百遠忌記念出版 日蓮宗寺院大鑑』大本山池上本門寺 (1981年)
新宿区公式ホームページ "21・幸國寺のイチョウ"

外部リンク

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