幻の本塁打一覧

幻の本塁打一覧

「幻の本塁打」とは、プロ野球や国際試合において、フェンス越えの本塁打を放ったにも関わらず、様々な理由でそれが認められなかった事例を指します。ノーゲームとなった試合（5回終了前に無効試合となった場合）は除き、正式な記録として残った試合における事例を対象とします。

公認野球規則3・16には、観客の妨害があった場合の処置が定められています。妨害があった場合、審判は妨害がなければどのような結果になっていたかを判断し、その後の処置を決定します。

幻の本塁打が発生する主なケース

幻の本塁打は、以下のようなケースで発生することがあります。

観客の妨害: 打球がスタンドに入った際、観客がボールに触れてしまい、本塁打と判断されない。
審判の誤審: 一度は本塁打と判定されたものの、後に判定が覆る。
試合の無効: 本塁打が出た試合が、ノーゲームとなる。
その他: 本塁打性の打球がファウルになったり、球場の構造上の理由で本塁打とみなされなかったりする。

各国の事例

「幻の本塁打」は、日本、アメリカ、台湾など、様々な国で発生しています。

日本: NPB（日本プロ野球）の公式戦だけでなく、NPB公式戦でない試合でも発生することがあります。
アメリカ: メジャーリーグでも、「幻の本塁打」と呼べる事例がいくつか存在します。
台湾: 台湾のプロ野球でも同様の事例が見られます。

その他の「幻の本塁打」

本項で取り上げている以外にも、以下のようなプレーが「幻の本塁打」と呼ばれることがあります。

本塁打を放ったが、ノーゲーム等により試合が成立しなかった場合
本塁打性の打球が結果としてファウルボールやスタンドに届かない打球となった場合、またはスタンドに届いたと思われたが審判の裁定により本塁打と判定されなかった場合。一度本塁打と判定され、覆された場合も含む。
狭い球場では本塁打になる程度の飛距離の打球を広い球場で放ち、スタンドに届かなかった場合。
外野フェンスを越えない打球で打者走者が一気に本塁まで還ってきたが、守備側の失策を含むなどの理由でランニング本塁打の記録とならなかった場合。
ドーム球場でホームラン性の飛距離の打球を放つも、大きい角度で打球が上がったため天井に当たってしまい、スタンドに届かず捕球された場合。
西武ドームではアレックス・カブレラがよく天井にボールを当てたことから、後にグラウンドルールが改正され外野部分の天井に当てた場合は認定ホームランとなった

参考文献

宇佐美徹也『プロ野球記録大鑑』講談社、1993年、424-425,492-496頁。ISBN 978-4-06-206108-7。ISBN 4-06-206108-2。

関連項目

本塁打

外部リンク

メジャーリーグの幻のホームラン一覧 (Retrosheet)

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