広化寺 (北京市)

広化寺は、中華人民共和国北京市西城区にある由緒ある仏教寺院です。この寺院は北京市仏教協会が置かれている場所としても知られています。

歴史
広化寺は元代、1342年前後に創建されました。開山は霊済禅師です。清の道光年間（1821年 - 1850年）には、広殊法師が住職を務めました。その後、自如和尚、印法法師と住職が引き継がれました。

20世紀に入り、1909年には広化寺の境内が京師図書館（現在の中国国家図書館）として利用されることになります。1927年には玉山法師が住職に任じられ、1938年には書道家である溥心畬が出資を募り、寺院の再建が行われました。この再建によって、山門殿、天王殿、大雄宝殿、万仏閣、東西配殿、配楼などが修復されました。

1939年には広化仏学院が設立され、仏教教育の拠点としての役割も担うようになります。1947年には広化小学董事会が創立され、広化小学が設立されました。初代校長には修明和尚が就任しました。1952年9月には、著名な僧侶である虚雲が広化寺に住むこととなりました。

しかし、1966年に文化大革命が勃発すると、広化寺もその影響を受け、宗教活動は一時的に中止せざるを得なくなりました。

1983年、中華人民共和国国務院は広化寺を漢族地区仏教全国重点寺院の一つとして認定しました。これにより、広化寺は国家的な保護を受ける重要な仏教寺院としての地位を確立しました。

2001年には、地元政府による全面的修復が行われ、寺院は往時の姿を取り戻しました。現在では、多くの参拝者が訪れる北京の主要な寺院の一つとなっています。

伽藍
広化寺の境内には、以下の堂宇が配置されています。

山門
天王殿
鐘楼
鼓楼
大雄宝殿
蔵経閣
戒壇
斎堂
学戒堂
大悲壇
祖堂
法堂
* 方丈院

これらの伽藍は、広化寺が長年にわたり積み重ねてきた歴史と文化を今に伝える貴重な遺産となっています。

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