虚雲

虚雲（きょうん）

虚雲（1840年9月5日 - 1959年10月13日）は、中国の禅僧であり、中国仏教界において重要な役割を果たしました。名は古巌、字は徳清、法名は虚雲で、福建省泉州府晋江県出身、俗姓は蕭氏です。彼は、臨済宗（第四十三世）、潙仰宗（第8世祖）、曹洞宗（第四十七世）、法眼宗（第8世祖）、雲門宗（第十二世祖）という五つの禅宗の法脈を受け継いでいます。

生涯

虚雲は1840年、福建省泉州府晋江県に生まれました。本貫は湖南省長沙府湘郷県です。19歳で福建省鼓山湧泉寺にて出家し、常開に師事しました。その後、妙蓮のもとで具足戒を受け、1892年には妙蓮から臨済宗の衣法を授かりました。また、耀成和尚からも曹洞宗の衣法を授かっています。

27歳以降は、浙江省天台山、陝西省終南山、四川省峨眉山、西蔵ラサなど、中国各地の名山古寺を巡り、禅宗の教学を深く学びました。1901年には終南山に駐錫し、1909年には鶏足山護国祝聖寺に駐錫しました。その後、雲南省昆明華亭寺や曹渓六祖道場南華寺に駐錫し、寺には住まなかったものの、その再興に尽力しました。1942年冬には、陪都重慶市で護国息災大悲法会を主宰し、1943年冬には粤北乳源県雲門山大覚禅寺の再興に尽力しました。

1952年4月、虚雲は北京に赴き、11月には北京中国仏教協会の発起人となりました。1953年6月3日には中国仏教協会が創立され、彼は名誉会長に就任しました。また、全国政協委員にも選出されています。

1959年10月13日、江西省雲居山真如寺にて示寂、享年120歳、法臘101歳でした。

著作

虚雲は、多くの著作を残しており、その一部を以下に示します。

『楞厳経玄要』
『法華経略疏』
『遺教経注釈』
『円覚経支義』
* 『心経解』

虚雲は、その長寿と修行、そして中国仏教の復興への貢献により、多くの人々に敬愛されています。彼の足跡は、現代においても中国仏教に大きな影響を与え続けています。

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