広小路通 (名古屋市の町名)

広小路通は、かつて愛知県名古屋市中区に存在した町名です。1丁目から7丁目で構成されており、現在の道路愛称である広小路通（愛知県道60号名古屋長久手線）沿いに位置し、栄町（現在の「栄」）に接していました。

町名の由来と成立

広小路通は、1936年（昭和11年）1月1日に、中区の新柳町、天王崎町、南桑名町、南長島町、八百屋町、および西区の木挽町、竪三ツ蔵町、中ノ町、下園町、伊倉町、桶屋町、島田町、下長者町のそれぞれ一部を統合して成立しました。

具体的には、以下の旧町の一部が広小路通の各丁目に編入されました。

広小路通1丁目：新柳町1丁目の全部、天王崎町の一部、木挽町8丁目の一部、竪三ツ蔵町1丁目の一部
広小路通2丁目：新柳町2丁目の全部、竪三ツ蔵町1丁目の一部、中ノ町1丁目の一部
広小路通3丁目：新柳町3丁目の全部、中ノ町1丁目の一部、下園町4丁目の一部
広小路通4丁目：新柳町4丁目の全部、下園町4丁目の一部、伊倉町4丁目の一部
広小路通5丁目：新柳町5丁目の全部、伊倉町4丁目の一部、桶屋町5丁目の一部
広小路通6丁目：新柳町6丁目の全部、南桑名町1丁目の一部、南長島町1丁目の一部、桶屋町5丁目の一部
広小路通7丁目：新柳町7丁目の全部、南長島町1丁目の一部、八百屋町1丁目の一部、島田町5丁目の一部、下長者町4丁目の一部

所属区の変遷

広小路通は、成立当初は中区に所属していましたが、1944年（昭和19年）2月11日に行政区の変更により栄区に所属することとなりました。その後、1945年（昭和20年）11月3日に栄区が中区に統合されたため、再び中区の所属となりました。

町の廃止とその後

1966年（昭和41年）3月30日、広小路通は1丁目から3丁目までと4丁目の一部が栄一丁目と錦一丁目に、4丁目の一部と5丁目から7丁目までが栄二丁目と錦二丁目にそれぞれ編入され、広小路通という町名はその歴史を終えました。

広小路通は、名古屋の中心部に位置し、その歴史の中で名古屋の発展とともに変遷を遂げた地域でした。現在では、その町名こそ残っていませんが、かつての広小路通の地域は、栄や錦といった名古屋を代表する繁華街の一部として、その賑わいを引き継いでいます。

参考資料

名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。

関連項目

* 名古屋市の地名

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