広島はくしま病院

広島はくしま病院

広島はくしま病院は、広島県広島市中区東白島町にある病院です。1922年（大正11年）5月5日に逓信省の職域病院として開設され、その歴史は100年を超えます。長きにわたり地域医療に貢献してきたこの病院は、その運営体制や名称を変えながら、現在に至っています。

歴史

開設から郵政民営化まで

1922年5月5日、逓信省の職員とその家族のための病院として産声を上げました。その後、1945年8月6日には、広島市への原爆投下により被災。当時の状況は、現在「広島逓信病院旧外来棟被爆資料室」として公開されている資料から知ることができます。1949年には、逓信省の廃止と郵政省の新設に伴い、病院の管轄も郵政省へと移管されました。

1995年5月30日には、現在の本館での業務を開始。旧外来棟は、郵政省の資料館として「広島逓信病院旧外来棟被爆資料室」として一般公開されました。その後、2001年1月6日に郵政省は郵政事業庁へと再編され、2003年4月1日には日本郵政公社が発足。病院の運営主体も日本郵政公社へと移行しました。

郵政民営化と生和会への譲渡

2007年10月1日、郵政民営化に伴い、病院は日本郵政株式会社の企業立病院となりました。この時点で病院名は「広島逓信病院」として運営されていました。そして2022年9月15日、日本郵政は広島逓信病院を医療法人社団生和会へ譲渡することを公表。同年10月1日、正式に譲渡が完了し、病院名は現在の「広島はくしま病院」へと改称されました。これにより、長年親しまれてきた「広島逓信病院」の名前はその歴史に幕を閉じ、新たな体制での運営が開始されました。

施設

病院には、前述の通り「広島逓信病院旧外来棟被爆資料室」が併設されています。この資料室は、原爆投下当時の病院の状況を伝える貴重な資料を展示しており、平和学習の場としても活用されています。現在は、郵政省から広島市へ管理が移管されています。

関連人物

病院の歴史に関連する人物として、以下の名前が挙げられます。

蜂谷道彦
正田守

外部リンク

広島はくしま病院 公式サイト
生和会グループ 公式サイト

まとめ

広島はくしま病院は、100年以上の歴史を持ち、その間、様々な組織体制の変化を経験してきました。逓信省の病院として開設された後、郵政省、日本郵政公社、そして現在は医療法人社団生和会へと運営が引き継がれています。被爆資料室を併設するなど、その歴史的背景も重要な要素となっています。地域医療を支える病院として、今後もその役割を果たしていくことが期待されます。

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