広島県立熊野高等学校

広島県立熊野高等学校

広島県立熊野高等学校（ひろしまけんりつくまのこうとうがっこう）は、広島県安芸郡熊野町に位置する公立の高等学校です。熊野筆の生産地として知られるこの地域にあって、学校では特に書道が盛んです。略称は「熊高」として、地域で親しまれています。

学校の特徴

熊野高では通常の普通科に加え、アートに特化した「芸術類型」を設けており、音楽、美術工芸、書道の3つのコースを用意しています。これにより、生徒たちは自身の興味や得意分野を活かしながら学びを深めることができる環境が整っています。また、大学進学を見据えたアドバンスコースも設置されており、学業に励む生徒たちを支援しています。

部活動の充実

そのほか、熊野高は運動部でも地域の名門として知られており、特に陸上部は評価が高いです。全国高校駅伝大会に6回出場した実績があり、多くの陸上選手を輩出しました。特筆すべき選手として、尾方剛や林健太郎、丹下和之、平本昌樹といった名が挙げられます。

運動部は陸上部に限らず、野球部、ソフトテニス部、バドミントン部、サッカー部など多岐にわたり活動しています。文化部においても、JRC（青少年赤十字奉仕団）、書道部、吹奏楽部などさまざまな部が存在し、情操教育にも力を入れています。

歴史

熊野高等学校は1977年に設立され、1979年には開校完成記念式典が挙行されました。1980年には初の卒業生を送り出し、その後も様々な記念事業を行いながら成長を続けています。1984年には芸術類型として美術コースと書道コースが新設され、1987年には音楽コースが加わるなど、芸術教育の充実を図ってきました。

近年では、創立30周年を迎え、地域社会に貢献する学校としてますます注目を集めています。

交通アクセスと所在地

学校へのアクセスは、JR呉線の矢野駅からバスを利用すると便利です。車を使う場合も適度な距離に位置しており、通学に適した立地と言えるでしょう。

著名な出身者

熊野高等学校の出身者の中には、シンガーソングライターのSUEMITSU & THE SUEMITHや、お笑い芸人の有吉弘行がいます。さらに、マラソン選手の尾方剛や、音楽ユニットMebiusの岡田真実と岡田賀江姉妹、陸上選手の小鳥田貴子など、多彩な分野で活躍する卒業生が多数います。この学校が持つ教育の幅広さと深さが、様々な人材を育成している理由と言えるでしょう。

このように、広島県立熊野高等学校は芸術的な教育とスポーツでの実績が特徴的な高校であり、地域社会にも大きな影響を与えている存在です。

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