広島県道231号庄原停車場線

広島県道231号庄原停車場線

広島県道231号庄原停車場線（ひろしまけんどう231ごう しょうばらていしゃじょうせん）は、広島県庄原市内を通る一般県道です。この路線は、JR西日本芸備線の備後庄原駅前を起点とし、庄原市新庄町にある、国道183号と国道432号が交わる新庄町交差点を終点としています。庄原市の中心部を東西に横断し、鉄道駅と市街地の主要部を結びつける役割を担う短いながらも重要な路線です。

路線概要

本路線の総延長は約1.3キロメートルと、県道としては比較的短い距離ですが、その経路は庄原市の交通ネットワークにおいて重要な位置を占めています。起点はJR備後庄原駅の駅前広場であり、ここから東へ向かって市街地を進み、終点である新庄町交差点で主要国道に接続します。

興味深い点として、この路線の正式名称は「庄原停車場線」ですが、接続する駅の名前は「備後庄原駅」です。この駅名は、大正12年（1923年）の開業以来変わっていません。路線名と駅名の間に名称の差異が存在します。

また、路線の経路には歴史的な経緯が見られます。広島県道422号中領家庄原線よりも南側、すなわち備後庄原駅に近い側の区間は、かつて国道432号の一部として使われていた旧道を活用しています。このように、庄原停車場線の一部は、過去の主要国道の機能を引き継いだ区間となっています。

路線データ

起点: 広島県庄原市東本町3丁目（JR西日本芸備線 備後庄原駅前）
終点: 広島県庄原市新庄町（新庄町交差点）
総延長: 約1.3 キロメートル
主な接続道路: 終点（新庄町交差点）で国道183号、国道432号と接続します。

地理と沿線

広島県道231号庄原停車場線が通過する自治体は、その全線にわたって広島県庄原市のみです。路線は、備後庄原駅前から庄原市の中心市街地を通過し、東方向へ進んで新庄町に至ります。沿線は、市街地の比較的平坦なエリアであり、商業施設、公共施設、住宅などが混在する地域です。

この県道の沿線には、庄原市の中心的な施設が数多く位置しています。起点にはJR芸備線の備後庄原駅があり、鉄道利用者にとって重要なアクセス路となっています。さらに、庄原市の行政の中枢である庄原市役所や、地域の主要な教育機関の一つである庄原市立庄原中学校も沿線またはその近傍にあり、多くの市民が利用する施設へのアクセス道路として機能しています。

終点である新庄町交差点付近には、中国地方の主要な高速道路であるE2A 中国自動車道の庄原インターチェンジ（庄原IC）があります。このため、庄原停車場線は、備後庄原駅や市街地から中国自動車道へのアクセスルートとしても利用されており、広域交通網への接続点としての役割も担っています。

このように、広島県道231号庄原停車場線は、短い距離の中に鉄道駅、行政機関、教育施設、そして高速道路へのアクセスという、庄原市の地域生活や広域交通において重要な要素を結びつける、多機能な県道と言えます。

関連項目

* 広島県の県道一覧

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