広島県道448号下千鳥小奴可停車場線

概要

広島県道448号下千鳥小奴可停車場線は、広島県庄原市内に指定されている一般県道です。この道路は、庄原市東城町下千鳥にある岡山県道・広島県道12号足立東城線との接続地点を起点としています。そこから南方向へと経路をたどり、最終目的地は庄原市東城町小奴可地区に位置するJR西日本芸備線の小奴可駅です。総延長はおおよそ7.8キロメートルにわたり、地域住民の日常生活を支える基盤となる道路であり、特に終点である小奴可駅への重要なアクセスルートの一つとしての役割を担っています。

路線状況

本路線の現状として、起点側である庄原市東城町下千鳥地区から約3キロメートルほどの区間については、現在も道路の改良が十分に施されていない状態です。この未改良区間は、通行における課題を抱えています。こうした状況を改善するため、庄原市東城町内堀地区を中心とした区間、通称「内堀工区」においては、2022年度（令和4年度）から道路改良工事に向けた詳細な調査および設計作業が進められています。これらの整備が進むことで、将来的にこの区間の通行状況が大きく改善されることが期待されています。

一方で、終点に近づく庄原市東城町小奴可地区には、過去に交通安全上の懸念があった踏切が存在していました。この危険箇所の解消と地域の交通安全性の向上を図るため、既存の踏切を避け、線路を北側に移設することを含む新たなバイパス道路の建設が進められました。このバイパス区間は約500メートルの延長を有し、2021年（令和3年）2月24日に開通し供用を開始しました。このバイパスの開通により、終点付近における交通の安全性が大幅に高まり、車両がよりスムーズに通行できるようになりました。

加えて、庄原市東城町小奴可地区内の一部の区間では、本路線が他の主要な道路と経路を共有しています。具体的には、国道314号および広島県道236号小奴可停車場線の一部区間において、広島県道448号としての指定を受けています。これらの重複区間は、周辺の広域的な交通ネットワークとの接続を担っています。

路線データ

起点: 広島県庄原市東城町下千鳥。岡山県側から続く主要地方道である岡山県道・広島県道12号足立東城線と接続する地点です。
終点: 広島県庄原市東城町小奴可。JR西日本芸備線の小奴可駅に直接接続しており、同時に広島県道236号小奴可停車場線の起点に指定されています。
総延長: この路線の全長は約7.8キロメートルです。

歴史

本路線における重要な歴史的な出来事として、以下の点が挙げられます。
2021年（令和3年）2月24日：終点付近に建設が進められていたバイパス区間（延長約500メートル）が完成し、通行が可能となりました。これは、地域における交通安全の改善に大きく寄与しました。

地理

広島県道448号下千鳥小奴可停車場線は、その全線が広島県庄原市の市域内に収まっています。経路は全て庄原市東城町内を通過し、他の市町村を越えることはありません。

本路線が交差または接続する主な道路としては、起点で結ばれる岡山県道・広島県道12号足立東城線、そして庄原市東城町小奴可地区内で重複する国道314号および広島県道236号小奴可停車場線があります。
また、経路の一部で鉄道路線とも交差しており、JR芸備線とは「小奴可踏切」で平面交差しています。

沿線には、地域の教育施設である庄原市立小奴可小学校があります。この学校に通う児童の通学路としても利用されているほか、路線の終点にはJR西日本芸備線小奴可駅が位置しており、地域住民にとって鉄道を利用する際の主要なアクセス経路となっています。これらの施設は、本路線が地域の生活環境と深く関わっていることを示しています。

もう一度検索