広島県道79号芸北大朝線

広島県道79号芸北大朝線

広島県道79号芸北大朝線は、広島県の中西部に位置する山県郡北広島町域のみを通過する主要地方道として指定されています。この路線は、同町の北部にある移原（うつのはら）地区を起点とし、南部にある旧大朝町の中心部までを結ぶ、地域内の主要な幹線道路としての役割を担っています。

概要

この県道は、山県郡北広島町移原で広島県道40号安佐豊平芸北線から分岐する形でその مسیر（ルート）を開始します。そこから南下し、北広島町役場の大朝支所などが立地する大朝地区に至り、主要な幹線道路である国道261号に接続して終点となります。路線の総延長は16.7キロメートルに及びますが、実際に自動車などが通行可能な実延長は15.346キロメートルとなっています。

歴史

広島県道79号芸北大朝線は、比較的近代に指定・認定された路線です。その歴史は、まず1993年（平成5年）5月11日に始まります。この日、建設省（現在の国土交通省）によって、当時の県道であった川平山大朝線の一部区間と鳴滝大朝線が再編・統合され、「芸北大朝線」として主要地方道に指定されるという決定が行われました。

この指定を受けて、翌年である1994年（平成6年）4月1日には、広島県が告示第406号をもって、正式に広島県道79号芸北大朝線として県道の認定を行いました。これにより、現在の路線としての法的な位置づけが確立されました。

その後の大きな変化として、2005年（平成17年）2月1日に、山県郡内の大朝町、芸北町、千代田町の3町が合併して、新たに山県郡北広島町が誕生したことが挙げられます。この市町村合併により、広島県道79号芸北大朝線は、その全線が新設された北広島町の区域内を通過する路線となりました。これに伴い、起終点の所在地表記も新町名に合わせて変更されています。

地理

広島県道79号芸北大朝線は、その全区間が広島県山県郡北広島町内に位置しています。路線の起点は北広島町移原であり、ここでは広島県道40号安佐豊平芸北線と交差します。一方、終点は北広島町大朝で、ここで国道261号に接続しています。

沿線には、地域の生活を支える公共施設や、豊かな自然景観を楽しむことができるスポットが点在しています。例えば、北広島町の行政サービス拠点の一つである北広島町役場 大朝支所はこの路線の沿道または近傍に位置しています。また、中国地方有数の河川である江の川が路線の近くを流れ、その景観に彩りを添えています。さらに、変化に富んだ渓谷美で知られる鳴滝渓谷や、旅の疲れを癒すことができるおおあさ鳴滝露天温泉なども沿線にあり、これらの施設は地域住民だけでなく、町外からの訪問者にも利用されています。

この路線は、北広島町内の南北を結ぶだけでなく、地域の自然や生活に触れることができるアクセス路としても機能しています。

関連項目

* 広島県の県道一覧

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