広島県道85号下瀬野海田線

概要

広島県道85号下瀬野海田線（ひろしまけんどう85ごうしもせのかいたせん）は、広島県広島市安芸区瀬野町を起点とし、安芸郡海田町国信一丁目を終点とする主要地方道に位置づけられる県道です。この路線は、瀬野地域と海田地域を結ぶ重要なアクセスルートとして機能しており、日々の通勤・通学や地域間の交流を支えています。

路線データ

本路線の具体的なデータは以下の通りです。

起点: 広島市安芸区瀬野町（広島県道33号瀬野川福富本郷線との交点）
終点: 安芸郡海田町国信1丁目（国信橋南詰交差点、国道2号との交点）
総延長: 7.933 km
認定: 1972年（昭和47年）11月24日

歴史

この路線は、地域の主要な交通路としての重要性から、1993年（平成5年）5月11日には建設省（現在の国土交通省）により、県道下瀬野海田線として主要地方道に指定されました。これにより、さらなる整備や改良が進められることとなりました。

路線状況と改良

かつて、海田町の市街地に近い一部区間を除き、本路線の多くの区間は1車線または1.5車線といった狭い道路幅員でした。そのため、大型車両の通行や対向車とのすれ違いに困難を伴う箇所が多く、交通のボトルネックとなっていました。この状況を解消し、交通容量の拡大と安全性の向上を図るため、長年にわたり段階的な道路改良工事が実施されてきました。

特に、起点の瀬野町側からの区間においては、大規模な改良工事を経て、現在では全線にわたって幅員の広い2車線道路として整備が完了しています。これにより、この区間の通行は格段にスムーズになり、安全性も向上しました。

一方、畑賀町側の区間については、水越峠の付近から瀬野川カンツリー倶楽部に至る区間は既に完全な2車線として供用されています。しかし、そこから海田町の終点にかけての区間では、部分的に2車線化された箇所があるものの、依然として旧来からの1車線や1.5車線幅の狭い区間が残存しており、今後のさらなる改良が期待されています。

また、本路線には重複区間が存在します。広島市安芸区畑賀2丁目から終点である海田町国信1丁目までの区間では、広島県道84号東海田広島線と重複しています。

地理

本路線が通過する自治体は、広島県内の以下の地域です。

広島市（安芸区）
安芸郡海田町

主な交差道路

広島県道33号瀬野川福富本郷線（起点）
国道2号（終点）
広島県道84号東海田広島線（一部重複）

峠

本路線は、広島市安芸区瀬野町と畑賀町の間に位置する水越峠を越えていきます。

沿線施設・自然

沿線には、地域住民の生活を支える様々な施設や豊かな自然が見られます。

主要施設:
スカイレールタウン みどり坂（傾斜地モノレール駅周辺の住宅地）
瀬野川カンツリー倶楽部（ゴルフ場）
安芸市民病院（地域の中核医療機関）
自然:
立石川
畑賀川
瀬野川

清流である立石川や畑賀川、そして瀬野川といった河川に沿う区間もあり、四季折々の自然景観を楽しむことができる一面も持ち合わせています。

関連項目

広島県の県道一覧

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