広島鯉城クラブ

広島鯉城クラブ（ひろしまりじょうクラブ）

広島県広島市を本拠地とする広島鯉城クラブは、日本野球連盟に所属する社会人野球のクラブチームである。

概要と設立経緯

2000年に誕生したこのチームは、広島鯉城リトルシニアのOBたちが、高校や大学を卒業して地元に戻った際に、硬式野球を続けられる場がない状況を解消するために設立された。当時のチーム役員が中心となり、選手の受け皿となるべく活動を開始した。

広島県内にある社会人野球チームの中で、広島鯉城クラブは唯一、同好会型の運営形態をとっている点が大きな特徴である。特定の企業を母体とせず、選手の自立的な活動によって成り立っている。

活動は主に週末に、本拠地の広島市や近隣の東広島市を中心に行われている。チームの運営資金は、スポンサーを持たず、選手の支払う部費によってすべて賄われている。しかし、所属する企業や団体の制限がないため、選手の顔ぶれは非常に多様性に富んでいる。現役の高校生から、かつてプロ野球の四国アイランドリーグplusでプレーした経験を持つ選手まで、幅広い経歴を持つ選手が集まっている。この多様な選手構成は、広島市とその周辺地域で硬式野球を続けたいと願う様々な選手たちにとって、貴重な受け皿としての役割を果たしていることを示している。

競技成績

全国大会への出場経験も有しており、過去には最高峰の舞台で戦った実績がある。近年は全国大会から遠ざかっているものの、その歴史に名を刻んでいる。

主要な大会における出場歴や最高成績は以下の通りである。

全日本クラブ野球選手権大会：2回出場（2004年、2006年）
特に2004年には初出場を果たし、2回戦まで勝ち進んだ記録を持つ。
JABA徳山（スポニチ）大会：1回準優勝（2009年）

元プロ野球選手の登録

チームには、元プロ野球選手が競技者登録を行った例もある。著名な例としては、広島東洋カープなどで活躍した小早川幸二氏が選手として登録されていた時期がある。また、近年では、オリックス・バファローズに在籍していた谷岡楓太氏が2023年に選手として登録されていた。

同好会型というユニークな形態ながら、地域の野球環境において重要な役割を担い、過去には全国の舞台でも健闘を見せたチームである。

関連項目

社会人野球チーム一覧

外部リンク

* 広島鯉城クラブ 公式ホームページ（※入力情報の外部リンクはダミーです）

もう一度検索