広慈/奉天宮駅

広慈/奉天宮駅について

広慈/奉天宮駅（こうじ/ほうてんきゅうえき）は、台湾の台北市信義区に位置し、台北捷運淡水信義線の新しい駅として建設中です。この駅は信義線の象山駅から東へ伸び、最終的には地域の利便性を高めることを目指しています。駅番号は「R01」で、2025年12月の工事完了を予定し、2026年の第一四半期に運行が開始される見込みです。

駅の場所と計画

ホームは広慈博愛公園の地下3階に位置し、この場所はかつて広慈博愛院があったエリアでもあります。この駅によって地元の公共交通が強化され、沿線の住民や訪問者にとって利便性が向上することが期待されています。

駅名の由来

「広慈」という名前は広慈博愛院の名前に由来し、駅周辺には広慈博愛公園が存在します。一方、「奉天宮」は松山奉天宮という地域の名所にちなんで名付けられました。なお、スラッシュを含む駅名は台北捷運の中では2例目となる珍しいケースです。

かつて、駅名候補には「中坡駅」、「松山商職駅」、「福徳信義駅」などが提案されていましたが、最終的に現在の名前が選ばれました。

設計の歴史

広慈/奉天宮駅の計画は1993年に遡ります。当初の計画では駅は広慈博愛院の近くに設置される予定でしたが、地質調査の結果、台北断層の近くに位置していることが判明しました。そのため、当初の計画は中強公園周辺に変更されました。しかし、921大地震後に改めて行われた地質調査によって、台北断層は休断層であると確認されたため、再び広慈博愛院近くに駅設置の選択肢が浮上しました。

2009年12月には、信義線延伸計画が行政院経済建設委員会によって承認され、全ての区間が地下構造になることが決定されました。この計画では、R03駅を起点とし、途中にR04駅が設置されることも発表されました。

2015年3月、台北市政府捷運工程局はR04駅の設置計画を撤回し、結果的に延伸区間での駅はR03駅のみに制限されました。そして、2017年7月には駅名が「広慈/奉天宮」に決定され、現在に至ります。

駅の設備

この駅は1面2線の島式ホームを備え、地下に位置しています。ホームは利用者の快適性を考慮して設計されており、便利なアクセスを提供する計画になっています。

周辺の交通

隣接する駅は淡水信義線の象山駅で、広慈/奉天宮駅との連絡もスムーズに行える設計です。公共交通の整備は地域の発展に寄与し、通勤や観光に訪れる人々にも役立つことでしょう。これにより、台北の都市機能がさらに向上することが期待されています。

まとめ

広慈/奉天宮駅は台北市における新しい交通拠点として、その開業が待ち遠しい存在です。周辺の名所にちなんだ駅名や、改善された公共交通機関は、地域の人々にとって大きな利点となるでしょう。

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