広瀬猛

広瀬猛は、1882年（明治15年）1月5日に山梨県で生まれ、1934年（昭和9年）7月17日に亡くなった日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍中将でした。

経歴

広瀬は、1901年（明治34年）11月に陸軍士官学校（13期）を卒業。翌年6月には歩兵少尉に任官され、歩兵第34連隊に配属されました。日露戦争にも従軍し、1905年（明治38年）6月に歩兵第34連隊中隊長に昇進。その後、1906年（明治39年）11月に第17旅団副官、1908年（明治41年）4月には大尉に昇進しました。1910年（明治43年）11月には陸軍大学校（22期）を卒業し、参謀本部外国戦史課に配属されています。

1920年（大正9年）8月、陸軍大学校教官に就任。1923年（大正12年）8月には歩兵大佐に昇進し、1924年（大正13年）8月には歩兵第55連隊長に任命されました。1925年（大正14年）5月には兵科を航空兵科に転じ、航空兵大佐として飛行第4連隊長に就任。1927年（昭和2年）7月には下志津陸軍飛行学校教育部長に転じ、その後再び陸軍大学校教官を務めました。

1928年（昭和3年）8月、陸軍少将に進級。1929年（昭和4年）8月には参謀本部第4部長に就任。1932年（昭和7年）4月には所沢陸軍飛行学校長に転じ、同年12月には陸軍中将に進みました。1933年（昭和8年）3月には陸軍大学校校長に就任しましたが、1934年（昭和9年）7月に現職のまま亡くなりました。

親族

広瀬の妻は広瀬スミで、彼女は男爵であり貴族院議員であった鍋島幹の娘です。また、兄には衆議院議員の広瀬久政、実業家・貴族院議員の若尾璋八がいます。

著書

広瀬の著書としては、広瀬誠二編の『広瀬中将遺稿』（1935年）があります。

参考文献

広瀬猛に関する参考文献としては、以下のものがあります。

上田正昭他『日本人名大辞典』講談社、2001年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
* 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

広瀬猛は、陸軍の要職を歴任し、特に航空兵科の発展に貢献した人物として知られています。

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