広田庄司

広田 庄司

広田 庄司（ひろた しょうじ、1975年4月3日 - ）は、三重県四日市市出身の元プロ野球選手（投手）です。

アマチュア時代の経歴

広田庄司は、地元三重県の海星高等学校に進学し、野球部で投手として活躍しました。3年生時には、春と夏の甲子園大会にエースとして出場。鋭い腕の振りから繰り出す速球と変化球で、将来を嘱望される本格派左腕として注目を集めましたが、残念ながらどちらの大会も初戦で敗退という結果に終わりました。春の大会では、当時真木将樹投手がエースを務めていた東筑紫学園高校に、夏の大会では、後にプロでも活躍する平井正史投手がエースだった宇和島東高校に敗れています。

高校卒業後、東都大学野球リーグに所属する立正大学に進学。入学当時、立正大学には4年生エースとして西口文也投手（後に西武ライオンズで活躍）がいましたが、広田は1年生ながら春のリーグ戦から早速マウンドに上がりました。その秋にはチームが2部リーグに降格するという苦境を迎えましたが、広田はそこで投手として大きく成長。2部リーグで目覚ましい活躍を見せ、最優秀選手および最優秀投手に選ばれる活躍で、西口とともに投手陣の軸として、チームの翌春の1部復帰に大きく貢献しました。

大学時代を通じて、東都大学1部リーグでは通算53試合に登板し、15勝27敗、防御率3.41、262奪三振という成績を残しています。また、2部リーグでは通算7試合で6勝無敗、防御率1.45という圧倒的な成績を残し、その実力を証明しました。

大学卒業後、プロ球団からの注目も集めましたが、広田は社会人野球の強豪、日本通運へ進みました。社会人1年目には、後にプロでバッテリーを組むことになる捕手の木村一喜（後に広島カープ、福岡ダイエーホークス）とバッテリーを組み、スポニチ大会での優勝に大きく貢献。さらに、同年の日本選手権では、大会タイ記録となる6者連続奪三振を記録するなど、社会人野球でもその高い能力を発揮しました。社会人2年目には、都市対抗野球に先発投手として登板し好投を見せましたが、チームは惜しくも敗退しました。

プロ入りと現役引退

社会人での活躍を経て、迎えた1999年のプロ野球ドラフト会議。広田は福岡ダイエーホークスから2位指名（逆指名）を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。背番号は「25」を与えられ、2000年から2002年までホークスに在籍しました。

しかし、プロの世界ではアマチュア時代のような活躍を見せることは難しく、一軍での登板機会は極めて限られたものとなりました。プロでの一軍登板は、キャリアを通じてわずか1試合のみに終わっています。

その唯一の一軍マウンドは、2001年5月19日に福岡ドームで行われた対オリックス・ブルーウェーブ8回戦でした。この試合の8回表に、チームの3番手として救援登板しましたが、1イニングを投げ6失点という厳しい結果に終わりました。

この1試合の登板をもって、広田庄司は一軍での登板がないまま、2002年に現役生活に幕を閉じました。

記録

初登板：2001年5月19日、対オリックス・ブルーウェーブ8回戦（福岡ドーム）、8回表に3番手で救援登板、1回6失点

背番号

25 （2000年 - 2002年）

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