平井正史

平井 正史 (Hirai Masafumi)

元プロ野球選手で、日本の野球界で輝かしいキャリアを持つ平井正史氏。1975年4月21日、生まれ故郷の愛媛県宇和島市で幼少期を過ごし、野球の才能を開花。特に彼の高校時代から注目を集め、1993年には甲子園に春夏連続出場を果たしました。勤勉さと努力が実を結び、オリックス・ブルーウェーブからドラフト1位指名を受けてプロ入り。

プロ入り前の経歴

平井は宇和島市立九島小学校から始まり、宇和島市立城南中学校を経て、宇和島東高校でその名を馳せました。高校時代には、圧倒的な速球投手として名を知られ、149 km/h の球速を誇っていました。当初は福岡ダイエーホークスへの入団を希望していましたが、オリックスの熱心な勧誘により入団が決定しました。

オリックス・ブルーウェーブ時代

1994年にプロデビュー。初登板は9月10日で、同点で迎えた9回の裏に登場し、サヨナラ負けを経験しました。それでも、この逆境を糧に成長していきます。1995年、平井はリリーフとして大きな成果を上げ、年間15勝と27セーブを達成し、最優秀救援投手とリーグ新人王のタイトルを獲得しています。また、同年は日本シリーズにも出場し、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。

続く1996年から1997年は調子が波に乗れず、一時二軍に降格。1998年以降は再び成績を上げ、2001年には再び台頭してきます。特に1999年以降は右肘の故障もありましたが、持ち直してセットアッパーや先発に挑戦しながら、オリックスでの活躍を続けました。

中日ドラゴンズ時代

2002年には中日ドラゴンズへ移籍。ここでも彼は重要な役割を果たします。2003年には中日での初勝利を挙げ、その年の8月には月間MVPに選ばれるなど、活躍を続けました。特に何回かの登板で無失点に抑えたことは記憶に残るプレイとしてファンに愛されています。2004年には主に中継ぎとして活躍する一方、2005年から2006年にかけて再び先発へと戻ります。2007年にはまた中継ぎとしての役割に定着し、日本シリーズにおいてもプレーoffでの貴重な経験を重ねました。

現役引退後

2014年、平井は現役引退を表明。その後はオリックスの二軍投手コーチとして新たな道を歩み始めました。2017年からは一軍投手コーチに昇進し、2020年からは二軍へ、2021年からは育成コーチに配置転換されました。選手時代の経験を生かし、若手選手の育成に尽力しています。

選手としての特徴と個人生活

平井はその球速とストレート、フォークボールを武器にし、特に投手としての多才さが際立っています。また、プロ入り前は4級小型船舶免許を保持しており、趣味は釣りで自ら船を操縦して海に出かけることもありました。野球界での彼の存在は、ただの選手に留まらず、指導者としても未来を担う重要な役割を果たしています。

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