座頭市あばれ火祭り

映画『座頭市あばれ火祭り』

1970年に公開された『座頭市あばれ火祭り』は、勝新太郎が主演を務める人気時代劇シリーズ「座頭市」の第21作目です。監督は三隅研次が担当しました。本作では、座頭市が祭りの賑わいの中で、様々な人物と出会い、波乱に満ちた物語が展開されます。

あらすじ

物語は、座頭市がとある宿場町にたどり着くところから始まります。折しも町では、盛大な火祭りが開催されようとしていました。その裏では、悪徳な貸元たちが暗躍しており、祭りの騒ぎに乗じて不正を働こうと企んでいました。座頭市は、持ち前の正義感と剣術で、悪党たちに立ち向かうことになります。また、過去の因縁を持つ浪人や、謎めいた闇公方など、個性的なキャラクターたちが物語を彩ります。

登場人物

座頭市: 勝新太郎が演じる盲目の侠客。卓越した剣術の腕前を持ち、正義感が強い。
浪人: 仲代達矢が演じる、過去の因縁を持つ謎の浪人。座頭市と対峙する。
闇公方: 森雅之が演じる、影で暗躍する謎の人物。物語の鍵を握る。
お喜代: 大原麗子が演じる、座頭市と出会う女性。物語に華を添える。
梅次: ピーターが演じる、独特なキャラクター。
若妻: 吉行和子が演じる、悲しい過去を持つ女性。
右の貸元: 西村晃が演じる、悪徳な貸元の一人。
黒子の貸元: 金田龍之介が演じる、悪事を働く貸元。
馬子: 田中邦衛が演じる、人情味あふれる馬子。
競り役の男: なべおさみが演じる、祭りの競り役。
チンピラ: 長沢純が演じる、悪党の手下。
茶店の夫婦: 正司敏江・玲児が演じる、茶店の夫婦。
面の貸元: 近藤洋介が演じる、仮面をかぶった貸元。
妾市の客: 田武謙三が演じる、妾市に集まる客。
妾市の貸元: 吉田義夫が演じる、妾市を取り仕切る貸元。

スタッフ

製作: 勝新太郎
原作: 子母沢寛
脚本: 直居欽哉
監督: 三隅研次
撮影: 宮川一夫
録音: 大角正夫
美術: 西岡善信
照明: 中岡源権
音楽: 富田勲
* 編集: 谷口登司夫

作品の魅力

本作の魅力は、なんといっても勝新太郎演じる座頭市の圧倒的な存在感です。盲目でありながら、卓越した剣術で悪党を斬り倒す姿は、観る者を魅了します。また、仲代達矢、森雅之をはじめとする豪華な俳優陣の演技も見どころです。さらに、祭りの賑わいを背景にした迫力ある殺陣シーンや、富田勲による音楽も作品を盛り上げています。

『座頭市あばれ火祭り』は、時代劇ファンだけでなく、幅広い層が楽しめる作品と言えるでしょう。

併映作品

同時上映は、舛田利雄監督作品『スパルタ教育くたばれ親父』でした。

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