廣通寺 (岐阜県白川町)

廣通寺は、岐阜県加茂郡白川町坂ノ東に位置する曹洞宗の寺院です。山号は石城山と称します。

寺の歴史は、寛永2年（1625年）に、土岐郡日吉村平岩の開元院の十世であり、洞雲寺を開山した傳室梵的によって草庵が開かれたことに始まるとされています。しかし、慶安2年（1649年）には、二世の輝雲相徳が傳室梵的を草創開山として正式に迎えました。この時から、寺としての基盤が築かれたと考えられます。

開創から84年間は、廣通寺は平僧地として存在していましたが、天保3年（1832年）に、大安萬休の代に法地となり、頑翁鐡涯を法地開山として迎えました。この時を境に、寺としての格式が向上しました。

しかし、天保9年（1838年）11月19日、不慮の火災によって本堂と庫裏が焼失するという大きな被害を受けました。この火災によって、寺の主要な建物が失われてしまいましたが、その後、七堂伽藍が再建され、現在の姿に至っています。

廣通寺は、地域の人々にとって重要な信仰の場であり、その歴史は地域の文化や歴史と深く結びついています。また、再建された伽藍は、当時の建築技術や文化を伝える貴重な存在となっています。

関連情報として、白川町が運営する「白川おとなう」というウェブサイトで、廣通寺の山門鐘楼に関する情報が公開されています。より詳しい情報を知りたい場合は、そちらも参照すると良いでしょう。

参考文献としては、白川町誌編纂委員会が1968年に発行した『白川町誌』の第五章「宗教」の第三編「生活と文化」の五「元坂ノ東村」にある「▽石城山廣通寺」の項目（p888～p889）が挙げられます。この資料には、廣通寺の歴史や文化に関する詳細な情報が掲載されています。

もう一度検索