延命寺 (河内長野市)

延命寺（えんめいじ）

延命寺は、大阪府河内長野市にある真言宗御室派の寺院です。その歴史は古く、弘仁年間（810年 - 824年）に弘法大師・空海が地蔵菩薩の石仏を刻み、それを本尊として創建されたと伝えられています。

歴史

創建当初から時が流れ、寛永16年（1639年）には、この地で生まれた浄厳（じょうごん）という僧侶が延命寺を中興し、寺号を改めました。さらに延宝5年（1677年）には、薬樹山延命寺と寺号を改め、本尊も如意輪観音菩薩に改められました。山号である「薬樹山」は、この地に薬草が豊富に生えていたことに由来するとされています。

見どころ

延命寺は、紅葉の名所として非常に有名で、「大阪みどりの百選」にも選ばれています。特に、樹齢1000年とも言われる巨大なカエデの老木「夕照もみじ」は、大阪府の天然記念物に指定されており、その見事な紅葉は訪れる人々を魅了します。また、延命寺のすぐ近くには長野公園・延命寺地区があり、自然を満喫できるスポットとなっています。

文化財

延命寺には、数々の貴重な文化財が所蔵されています。

重要文化財

絹本著色兜率天曼荼羅図（けんぽんちゃくしょくとそつてんまんだらず）：明治37年2月18日指定
木造釈迦如来立像（もくぞうしゃかにょらいりゅうぞう）：明治37年2月18日指定

河内長野市指定文化財

石造地蔵菩薩立像：昭和43年1月9日指定
僧浄厳の墓：昭和45年11月26日指定
絹本著色伝地蔵曼荼羅図：平成18年3月13日指定
木造薬師如来坐像：平成23年9月1日指定

大阪府指定天然記念物

延命寺の夕照もみじ：昭和45年2月20日指定

これらの文化財は、延命寺の歴史と文化を物語る貴重な存在です。

アクセス

南海高野線三日市町駅より徒歩40分
南海高野線美加の台駅より南海バス乗換、神ヶ丘口下車、徒歩約10分

ギャラリー

[写真1]
[写真2]

脚注

本記事の文化財に関する出典：大阪府内指定文化財一覧（「河内長野市」をクリック）

外部リンク

薬樹山延命寺 - 河内長野市観光協会
* 延命寺 | OSAKA-INFO

延命寺は、歴史、文化、自然が豊かな寺院であり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。特に紅葉の時期には、多くの観光客が訪れ、その美しさに魅了されています。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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