延禧専門学校

延禧専門学校の歴史

延禧専門学校（ヨンヒせんもんがっこう）は、朝鮮半島における重要な教育機関です。この学校は、1915年に朝鮮基督教学校として設立され、その後さまざまな変遷を経て、現在の延世大学校へと成長しました。

設立と初期の歴史

1915年3月、アメリカの長老教会の宣教活動により、ソウルの鍾路地区にて朝鮮基督教学校が開校されました。初代校長にはホレイス・グラント・アンダーウッド宣教師が就任し、学校の設立はキリスト教教育の重要な一步とされています。1917年には、私立の専門学校として再スタートを切り、延禧専門学校と改称しました。

この頃、学校の発展に大きな影響を与えたのが、寄付を行ったジョン・アンダーウッド博士です。彼の寄付により、京畿道高陽郡の現在の延世大学校の位置に、広大な土地を購入し、学校の教育基盤を確固たるものとしました。

変革の時期

延禧専門学校は、その後も着実に成長していきましたが、1944年には日本の支配下において学校が敵産として没収され、校名も京城工業経営専門学校へと変更されました。この時期、朝鮮人の職員や教授が追放され、学校の運営は困難を極めました。

しかし、1945年8月の解放を迎えると、米軍政庁の管理下で再び財産と運営権を取り戻します。その後、学校は延禧大学校に昇格し、正式に4年制の大学としてスタートを切ります。

延禧大学校の形成

1946年、延禧大学校として新たな出発を果たし、初代学長には白楽濬が就任しました。この年、大学の教育内容は男女共学の制度を取り入れ、より多様な学生を受け入れる体制が整いました。1949年には、セブランス医科大学の予科を設置し、教育の幅を広げることに成功しました。

1950年には、延禧大学校の初めての卒業生を輩出し、同年内に新しい学科を設立し、大学院も新設しました。

朝鮮戦争とその後の復興

朝鮮戦争が勃発すると、大学は一時的に休校となりましたが、1951年には釜山に移転し、授業を継続しました。1953年にソウルへ戻り、学校の運営を再開しました。戦後の復興と発展を経て、1954年には政法大学を新設し、同年には学術誌『東方学誌』も発刊されました。

1956年には、延禧大学校とセブランス医科大学が協力し新たな財団法人を立ち上げ、組織の再編成が行われました。この過程で、延世大学校として現代的な教育機関への道を歩むこととなります。

結論

延禧専門学校は、その創立以来、様々な困難を乗り越えながら教育機関として成長してきました。今や延世大学校として知られ、多くの優秀な人材を育成する重要な役割を果たしています。この歴史ある学校の歩みは、教育の力によって社会がどのように変わり得るかを物語っています。

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