建蔵

建蔵：多彩な才能を持つベテラン俳優

建蔵（けんぞう）は、1963年12月24日生まれの日本の俳優、声優、ナレーターである。愛知県名古屋市出身で、19歳まで同市に在住していた。本名は田中健三。現在、株式会社ハブ・マーシーに所属している。

名古屋から上京、そして俳優への道

建蔵の芸能活動は小学校5年生のときに名古屋放送児童劇団に入団したことに始まる。少年ドラマシリーズ『蜃気楼博士』でドラマデビューを果たし、その後もNHK名古屋制作の『中学生日記』などに出演。同番組では、生徒役から近年は父親役まで幅広い役柄を演じている。銀河テレビ小説『季節はずれの蜃気楼』にも出演経験がある。

高校時代は演劇部と、意外にもお菓子クラブに所属。大学進学を機に上京し、NHKディレクターの深町幸男に師事した。1985年のNHKドラマ『花へんろ〜第二章』への出演をきっかけに、本格的に俳優としての活動をスタートさせた。

多彩な役柄と活動

建蔵は、声の特徴を活かしたオーディオドラマにも多数出演している。2004年までは本名の田中健三を芸名としていたが、この年から建蔵に改名。殺人犯から落語家、刑事まで、癖のある中年役を数多く演じ、映画やドラマに幅広く出演している。2011年には三田村周三と演劇ユニット『けんぞーしゅーぞー秘演会』を結成し、舞台活動にも精力的に取り組んでいる。

沖縄への愛と多様な趣味

法政大学文学部琉球文学専攻出身という経歴を持つ建蔵は、沖縄をこよなく愛する。大学卒業論文のテーマは「八重山諸島における琉歌の流れ」だったという。趣味はセミプロ級の日曜大工とサッカーで、俳優・大杉漣が主催していたサッカーチーム「鰯」でプレーしていたこともある。

出演作品一覧（抜粋）

建蔵は、数多くのテレビドラマ、映画、舞台、ラジオドラマに出演している。主な出演作品を以下に列挙する。

テレビドラマ

蜃気楼博士（NHK）
中学生日記（NHK）
独身送別会（NHK）
花へんろ（NHK）
季節はずれの蜃気楼（NHK）
風林火山（NHK大河ドラマ） - 長尾政景役
坂の上の雲（NHK） - 古島一念役
相棒（テレビ朝日）
平清盛（NHK大河ドラマ） - 佐々木秀義役

映画

スキ！（東宝）
借王2000
しゃべれどもしゃべれども - 今昔亭六文役

ラジオドラマ

ビバ!スペースカレッジ（NHK）
オペレーション太陽（NHK）
精霊の守り人（NHK）

舞台

川のみえる3DK（下北沢駅前劇場）
人のフリンみて（博品館劇場）
愛の讃歌（博品館劇場・各地巡演）

その他

建蔵は、Vシネマや、舞台のプロデュース、演出なども手掛けている。

まとめ

建蔵は、長年にわたり俳優、声優、ナレーターとして活躍を続けるベテランである。多様な役柄をこなす演技力と、幅広い活動は、多くの視聴者や観客を魅了し続けている。沖縄への愛や、多彩な趣味からも、彼の人となりを感じることができるだろう。

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