弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館

弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館のご紹介

弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館は、北海道川上郡弟子屈町に位置し、アイヌ民族の文化と歴史を掘り下げるために設立された施設です。この資料館は1982年に設立され、屈斜路湖の美しい風景の中に佇んでいます。設計を手がけたのは、釧路市出身の建築家、毛綱毅曠（もうづな きこう）です。

資料館の目的は、アイヌ民族に関連する資料や情報を収集し、研究することです。常設展示には、アイヌ民族の日常生活や歴史に関する約450点の貴重な収蔵品が並んでおり、訪れる人々にアイヌ文化の豊かさを伝えています。また、アイヌの歴史を紹介するビデオの上映も行われており、視覚的に情報を吸収することができます。

かつて資料館の前庭には、アイヌの長老が住んでいた伝統的な住居、「アイヌチセッ」が再建され、内部を見学できる貴重な体験が提供されていましたが、残念ながら現在はその建物は存在しません。しかし、狩猟において小熊を育てるための檻「エペレセッ」や、神々を祭るための祭壇「ヌササン」など、アイヌ文化の象徴的な展示も行われ、来館者に強い印象を残しています。

2020年には、施設名が「弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民俗資料館」から「弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館」に変更され、アイヌの歴史と文化の重要性がより一層強調されました。

## 利用情報

• - 開館期間: 4月10日から11月30日まで（期間中は無休）
• - 開館時間: 9:00 AM - 5:00 PM（最終入場は4:30 PM）
• - 定休日: 12月1日から翌年の4月9日まで

### 入館料
訪問者は、以下の入館料を支払うことで資料館を訪れることができます。

• - 大人（高校生以上）: 420円
• - 小人（小・中学生）: 280円
• - 団体割引（20名以上）:

- 大人: 350円
- 小人: 200円

さらに、訪問者には無料の駐車場も用意されています。

## 交通アクセス
資料館へのアクセスは、JR釧網本線・摩周駅から車で20分ほどの距離に位置しています。自然に囲まれた場所にあり、観光と併せて訪れる際にはおすすめです。

この資料館は、アイヌ民族の文化や歴史を学ぶ場として非常に価値のある施設であり、訪れることでその魅力に触れることができるでしょう。また、多くの人々にアイヌ文化の理解を深めるための大切な役割を果たしています。

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