弥富町 (名古屋市)

弥富町（やとみちょう）

概要

弥富町は愛知県名古屋市瑞穂区に位置する町名で、現在16の小字が存在しています。この地域は住居表示未実施の状態にあるため、地元の特性や歴史を色濃く残しています。さらに、弥富町はその一部から成立した青山町についても言及されることがあります。

地理

名古屋市瑞穂区の北東部および南東部の端にあり、昭和区と天白区との境界付近に位置しています。弥富町の町域は、東端の字茨山と橿ノ木山、南東部には天白川の河川敷、そして北東部にはその他の区域と分かれています。町域内には自然環境も見られ、地域住民にとって身近な存在として親しまれています。

字一覧

弥富町には現在16の小字があります。これらの小字は地域の歴史や文化を反映しており、地元住民にとって大切な地名となっています。

歴史

弥富町は愛知郡弥富村として知られ、かつては江戸時代まで愛知郡中根村や八事村の山林であった地域です。弥富村は1878年に八事村と中根村と名古屋新田の一部が合併して成立しました。この際に、当時の愛知県令である安場保和の命名により「弥富」という名が付けられ、地域の繁栄を願って「いやさか」（弥栄）との語源があるとされています。

行政区画の変遷

弥富町の歴史には、明治から昭和にかけてさまざまな変遷が見られます。1878年に弥富村が成立し、1889年には町村制に基づいて愛知郡弥富村となりました。しかし、その後も合併や区画変更が続き、1921年には名古屋市南区に編入、1931年には青山町が設立されるなど、地域の行政区画は幾度も変わりました。

特に1931年と1933年にかけては、弥富町の一部が青山町として独立したことが、その後の歴史にも影響を与えています。昭和12年には昭和区に、続いて1944年に瑞穂区に所属することとなり、現在に至ります。

世帯数と人口

2019年のデータによると、弥富町の世帯数と人口は一定の変動があります。国勢調査による人口の動向は地域の人口構成を理解する上で重要な要素です。

学区

弥富町の学生は、地域の公立学校に通うための学区が設定されています。市立の小、中学校は、町の発展と共に成長してきた教育機関であり、学習環境を提供し続けてきました。

交通

交通面では名古屋市営地下鉄名城線の総合リハビリセンター駅が最寄りの鉄道駅であり、地域の交通インフラを支えています。また、山手グリーンロードも通っており、交通の便は比較的良好です。

施設

地域には名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院や三井住友銀行八事支店、緑ケ岡東公園や清水ケ岡公園など、住民の生活を支えるさまざまな施設が整備されています。これらの施設は、地域住民が生活する上で欠かせない存在となっています。

まとめ

弥富町は歴史的背景を持ち、小字や行政上の変遷が多く見られる地域です。自然と都市が調和した環境で、住民にとって快適な居住空間となっています。

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