弦書房

弦書房についての詳細

弦書房（げんしょぼう）は、福岡県福岡市中央区に本社を構える人文系の出版社であり、九州及び山口（長州）に関する著作を数多く手がけています。この出版社は、地域の文化や歴史を反映した書籍を通じて、地元の人々や研究者に貢献しています。

設立の背景

弦書房の歴史は2002年に遡ります。元々は葦書房の社長である三原浩良が、解任されるという出来事が起きました。これをきっかけに、従業員全員が退社し、その結果として事実上の「後継会社」として弦書房が同年の12月に立ち上げられました。設立当初より、三原自身が代表を務めましたが、2008年には小野静男がその座を引き継ぎました。残念ながら、三原は2017年に他界しましたが、彼の名を残す形で2016年には回想録『昭和の子』が弦書房から出版されています。

出版方針

弦書房は、特に近代日本史に焦点を当てた書籍や、地元福岡に関連する作家、人物に関する本を多く出版しています。著名な作家である夢野久作や、地域にゆかりのある作家の業績を取り上げ、記録することに力を入れています。また、葦書房で数多くの著作を刊行していた渡辺京二や平川祐弘といった著者たちの新刊や続編も、多様なラインナップとして揃えています。

地域活性化の役割

弦書房の出版物は単に書籍としての役割を超え、地域の文化の活性化に寄与しています。地方の歴史や文化を後世に伝えるために、今後も新たな発見や視点を提供する書籍を出版し続けることが求められています。出版社の活動は、福岡や九州に住む人々のみならず、広く一般に向けてもその魅力を伝える重要な役割を果たしています。

まとめ

弦書房は福岡市に本社を持つ人文系出版社であり、地域に根差した文化や歴史を反映させた出版活動を行っています。その背景には、創業者三原浩良の思いや、多くの著者たちの貢献があります。これからも、弦書房がもたらす多様な文献を通じて、地域の魅力や知識を広めていくことが期待されています。

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