張徳秀

張 徳秀：朝鮮の政治家、教育者、独立運動家

張 徳秀（チャン・ドクス）は1894年12月10日に生まれ、1947年12月2日に亡くなった。彼は朝鮮の政治家、教育者、そして独立運動において重要な役割を果たした人物である。本貫は結城張氏で、号は雪山と称される。特に「東亜日報」の初代主筆として知られている。

人物背景

張氏は黄海南道の載寧郡に生まれた。1910年代には日本に留学し、早稲田大学で学んだ。在学中、彼は同期の朝鮮人留学生のリーダーとして優れた活躍を見せた。その中で「新亜同盟党」に関わり、大陸中国や台湾にいる留学生と交流を深めた。また、茅原華山の雑誌である「第三帝国」にも寄稿していた。

1918年に上海へ渡った張は、呂運亨と共に「新韓青年党」を設立。1919年2月に帰国するも、同年秋に逮捕された。この時、呂運亨が日本を訪れる際には、彼の通訳を務めた。その後、1920年には「東亜日報」の創刊にあたり、主筆として編集方針を決定する立場に立つ。

張は、金明植らと共に高麗共産党の上海派の国内支部を組織した。しかし、彼の活動は論争を引き起こした。ボリシェヴィキからの資金を利用し、実力養成運動やワシントン軍縮会議への人員派遣に資金を使った結果、共産主義者からの批判にさらされることとなった。

1923年、張はアメリカに渡り、1936年にはコロンビア大学から博士号を取得する。その学問的な成果をもって、彼は韓国の自由と独立を求める活動にさらに専念していく。

政治活動と暗殺

1945年の光復後、張は韓国民主党に加わり、1946年10月に行われた南朝鮮過度立法議員選挙に立候補。見事当選を果たすが、選挙の無効が宣告されると、再選挙での落選を経験した。1947年、彼は自宅にて、現職の警察官と学生によって暗殺されてしまうという悲劇的な運命を辿ることとなった。

その死後、日帝強占下における反民族行為に対する真相糾明の特別法により、彼は親日反民族行為者として認定される。

まとめ

張 徳秀は朝鮮の歴史において重要な足跡を残した人物であり、彼の政治的、教育的功績は後の世代にも影響を与え続けている。彼の活動は、朝鮮の独立と民主主義を求める闘いの一環として、尊敬されるべきものだ。

もう一度検索