張志良

張 志良について

張 志良（チャン・ジリャン、1924年12月15日 - 2015年2月2日）は、韓国の軍人、外交官として知られています。彼は多くの経歴を持ち、様々な役職を歴任した人物です。彼の日本名は張本昇男であり、本貫は興徳張氏です。彼は仏教徒であり、号は石隠（석은）です。長男の張大煥は毎日経済メディアグループの会長を務めています。

幼少期と教育

張志良は1924年に全羅南道の羅州で生まれ、陸軍航空士官学校の60期生として在学中に終戦を迎えました。彼の同級生には、後に重要な役職を担うことになる森繁弘や矢部廣武がいます。終戦後は、羅州中学校で教諭を務めます。

軍歴の始まり

1947年に彼は陸軍に入隊し、第1連隊教育隊での3ヶ月の訓練を経て、警備士官学校に進学しました。1948年の卒業後は第3連隊に配属され、選挙の治安維持活動を行いました。その後、警備士官学校の第7期候補生教育隊長に任命されました。

航空隊でのキャリア

教育隊長を務めた後、各連隊から選抜された砲兵創設要員としてソウルに上京し、航空隊への配属が決まりました。中尉に昇進し、部隊の副官及び人事行政処長に任命されました。1948年12月には飛行隊の第2中隊先任将校となり、仲間たちと親しい関係を築きました。

1949年には陸軍航空隊が空軍として独立し、その作戦局長に任命されます。朝鮮戦争では、彼はパイロットとして多くの戦闘に参加しました。戦争終息後の1954年には、駐米大使館付軍事武官となり、米韓軍事協力に寄与しました。

経済界及び政界への影響

5・16軍事クーデターが発生後、張は大韓重石鉱業の社長に就任し、赤字企業を黒字転換させるという実績を残しました。その後も空軍参謀長などの重要職に就き、韓国の航空戦力強化に寄与します。1968年に予備役編入後は外交官として、エチオピア・フィリピン・デンマークの各国大使を歴任し、その中でエチオピアとの関係を深め、駐在国が韓国の国連加盟に賛成票を投じるように働きかけました。

論争とその影響

晩年には回顧録を2冊出版し、金英煥将軍に関する事績を改編し、自身のものとして記述したことで論争が生じました。特に海印寺への爆撃を拒否したエピソードについての彼の記述は、金英煥の遺族から異議を唱えられ、空軍内部で調査が行われました。この結果、彼の回顧録にはいくつかの誤りや捏造が含まれているとの報告が出されました。海印寺はこの出来事に関連して、「八万大蔵経守護功績碑」を設置しましたが、顕彰の対象は金英煥に限られています。

晩年

2015年2月2日、張志良は老衰により失われました。彼の生涯は軍人としてだけでなく政治や経済の面でも多彩な影響を与えたことは間違いありません。韓国の歴史の中で重要な役割を果たした彼の功績と論争は、今なお考察の対象となっています。

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