張煥相

張 煥相（ちょう かんしょう）

張 煥相は、中華民国と満州国における著名な軍人及び政治家として知られています。彼は北京政府および奉天派に属し、後に満州国で司法部大臣などの重要な職務を担いました。彼の字は召棠です。

学生時代と軍歴の始まり

張は日本に留学し、陸軍士官学校の第8期歩兵科を卒業しました。1911年に帰国後、彼は奉天派の一員として軍のキャリアを築き始めました。奉天都督府の参議や鎮安上将軍署の参謀、さらに盛武将軍公署の顧問など、様々な役職を歴任しました。

軍人としてのキャリア

1917年12月には、黒竜江の督軍であった鮑貴卿のもとで参謀長としての任命を受け、その後中東鉄路のハ満段の警備司令に転任しました。1919年8月には、東北陸軍第19混成旅の旅長及び中東鉄道護路軍の副司令に昇進しました。1921年には浜江鎮守使を兼任し、さらに翌年には中東鉄道護路軍司令に昇進しました。

1925年には中東鉄道の代理督弁と地畝局の局長となり、1927年には東省特別区の行政長官に任命されました。しかし、張作霖の爆殺後、張学良が後継者となった際に、彼は行政長官の職を辞しました。その後、張学良のもとで東北辺防軍司令長官公署の軍事参議官兼空軍代理総司令として活動しました。

満州国の建国とその後

満州事変が発生すると、張煥相は関東軍の支援を受け、満州国の建国に積極的に関与しました。この結果、彼は満州国協和会の指導部部長となり、満州国建国後の1937年には司法部大臣に任命されました。1942年には参議府の参議に異動します。

晩年と逮捕

満州国の滅亡後、彼はソ連に逮捕されることはありませんでした。しかし、中華人民共和国が建国された後の1951年に、反革命鎮圧運動の一環として逮捕され、撫順戦犯管理所に収監されました。以降、彼は思想改造を受けることとなりました。

1962年6月2日、張煥相は収監されたまま病気により亡くなりました。享年は81歳でした。

参考文献

• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。
• - 出典：「譲偽満戦犯自食其力」『文史精華』遼寧警網（遼寧省公安庁ホームページ）

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