彦山駅

彦山駅について

彦山駅（ひこさんえき）は、福岡県の田川郡添田町にある交通の拠点です。この駅は、JR九州バスによる日田彦山線BRT（BRTひこぼしライン）のバス停留所として利用されています。なお、かつては九州旅客鉄道（JR九州）の鉄道駅も存在しましたが、2017年に発生した九州北部豪雨の影響により、鉄道駅は現在休止中となっています。

歴史

彦山駅の歴史は長く、1942年8月25日に開業されました。当初は田川線の駅として機能していましたが、1945年に発生した二又トンネルの爆発事故により駅本屋が中破しました。1960年には日田彦山線に編入され、1984年に無人駅となりました。1987年には国鉄民営化により九州旅客鉄道が運営を引き継ぎました。

2017年7月5日、九州北部豪雨により駅は休止状態に入りますが、その後新たに駅舎が設けられ、2021年には旧駅舎の解体作業が始まりました。そして、2023年8月28日には日田彦山線BRTが運行を開始し、これに伴い駅も新たな形で再整備されました。

駅構造

彦山駅は新たに整備された駅舎に隣接して設置されているBRTの乗降場を持っています。駅舎はバリアフリー設計で、段差がないため誰でも利用しやすい構造になっています。また、待合ブースは三大修験道とされる英彦山の麓に位置しており、山伏が用いる頭襟を木材で表現した独特のデザインが施されています。

駅の北側にはBRT専用道のゲートがあり、ここから駅前道路へ接続しています。この専用道は宝珠山駅まで続き、運行中はバスがスムーズに移動できるよう整備されています。

新設された駅舎は、災害時の防災拠点として重要な役割を果たすよう位置付けられており、備蓄品を保管する倉庫や広場は避難場所としても使用される計画が立てられています。また、駅前には「かまどベンチ」と呼ばれる屋外ベンチが設置され、災害時には炊き出しなどにも利用できるよう配慮されています。

駅周辺の環境

彦山駅は、駅の西側を遠賀川水系の支流である彦山川が流れています。駅周囲には数軒の飲食店が存在し、川魚料理を提供していますが、かつての宿場町としての活気は徐々に失われています。それでも、地域の歴史を感じることができる場所ではあります。

また、駅近くには田川警察署の交番や日本郵便の郵便局、さらに日田彦山線BRTや添田町バスの路線も運行しています。添田町の公共交通機関の中心ともいえる場所として、多くの人々に利用されています。

まとめ

彦山駅は、その歴史的背景や地域の文化を大切にしながら、新しいシステムとしてBRTが開業しました。人々の生活を支え続ける交通拠点として、駅の役割は今後さらなる発展が期待されます。地域住民にとって重要な交通手段であり続けるこの駅の今後を見守っていきたいと思います。

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