後藤康二

後藤康二：ZYYGのギタリストから多才な音楽クリエイターへ

後藤康二氏は、日本のギタリスト、作曲家、編曲家として知られています。1994年、人気ロックバンドZYYGのギタリストとして鮮烈なデビューを飾り、バンド解散後の1999年からは作曲家、編曲家としての活動に軸足を移し、その才能を開花させました。

神戸での始まりとZYYGへの加入

兵庫県神戸市出身の後藤氏は、地元神戸で音楽活動をスタート。仲間たちが就職などで音楽活動を離れていく中、地道にデモテープを作り続けました。その情熱と才能は、制作プロデューサーの目に留まり、プロの世界への扉を開くこととなります。アマチュア時代には、後にZYYGで共に活動する高山征輝氏と同じコンテストに参加。後藤氏は全国大会優勝という輝かしい結果を残し、音楽への道を歩み始めました。1994年、高山征輝氏率いるZYYGに正式加入。同時期に加入した藤本健一氏と共にバンドを支え、活動を展開しました。

ZYYG解散後の活躍と「ck510」プロジェクト

1999年のZYYG解散後、後藤氏は作曲家、編曲家として本格的に活動をスタートさせます。多くの楽曲を女性アーティストに提供し、つんく♂氏や小澤正澄氏（元PAMELAH）らと同様に、女性アーティストの魅力を引き出す手腕を発揮しました。2000年には水原由貴氏のソロシングル「LOVE IS PAIN」で作曲家デビュー。その後も愛内里菜氏、岸本早未氏、竹井詩織里氏など、ビーイング系アーティストを中心に数多くのヒット曲を世に送り出しました。

2004年には、自身のアートネーム「ck510」名義でソロ活動を本格化。ライブ活動やサポートメンバーとして精力的に活動を展開します。ZYYGのメンバーである藤本健一氏、加藤直樹氏らと再共演する機会もあり、ファンを喜ばせました。2006年にはZYYGラストライブにも参加し、バンドの最終章を飾りました。

2010年にはソロアルバム「ck510 SOFA Listening」をリリースし、ソロアーティストとしても確固たる地位を築きました。2013年には乃木坂46のシングル「ガールズルール」で作曲・編曲を担当し、オリコン週間チャート1位を獲得するなど、その才能は幅広く認められています。

ZYYG再結成と音楽性

2019年には、後藤氏自身の呼びかけによりZYYGが再結成。復活ライブを開催し、多くのファンを熱狂させました。

後藤氏の音楽性は多様性に富み、ブライアン・メイ（クイーン）、ジミー・ペイジ、hide、北島健二（FENCE OF DEFENSE）といった幅広いミュージシャンから影響を受けています。12歳からギターを始め、高い音楽センスと技術を磨いてきました。ライブでは情熱的なパフォーマンスで知られ、ZYYG時代には高山氏と共にオーディエンスを煽動する存在でした。ギターはフェンダー・ストラトキャスターやフェルナンデスのカスタムモデルを愛用しています。

他の活動

「ck510」名義では、数々のアーティストとのコラボレーションも展開しています。 m@ru氏、響子氏との共演、さらにはRyu氏（「冬のソナタ」主題歌歌手）との共演など、その活動は多岐に渡ります。また、WILLというユニットにもサポートメンバーとして参加するなど、その音楽活動は多方面に広がっています。

後藤康二氏は、ZYYGというバンドの成功、数々の楽曲提供によるヒット、そして「ck510」名義でのソロ活動など、音楽業界における多様な活動を通して、確かな足跡を残している稀有な音楽クリエイターと言えるでしょう。

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