御堀堂

有限会社御堀堂：山口の伝統を今に伝えるういろうの老舗

山口県山口市に位置する有限会社御堀堂は、創業以来、変わらぬ製法でういろうを作り続ける老舗の和菓子店です。1927年（昭和2年）の創業以来、地元山口で愛され続けるういろうは、その歴史と伝統的な製法、そして洗練された味わいで多くの人々を魅了し続けています。

歴史と伝統の継承

御堀堂の創業者は、山口市大内御堀にあった老舗ういろう店「福田屋」で修行し、伝統の製法を学びました。福田屋は室町時代にまで遡る歴史を持ち、京都から外郎餅の製法を持ち込んだという説も伝わっています。しかし、太平洋戦争後の混乱により福田屋は廃業。御堀堂はその製法を受け継ぎ、現在に至るまで伝統を守り続けています。

受け継がれる技と変わらぬ味

御堀堂では、代々受け継がれてきた伝統的な製法を忠実に守り、材料の選定から製造、販売に至るまで、細心の注意を払っています。その結果、御堀堂のういろうは、1973年の全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞するなど、高い評価を獲得しています。

多様な味わいと魅力

御堀堂のういろうは、白砂糖を使った伝統的な「白外郎」をはじめ、小豆と黒砂糖を使用した「黒外郎」、抹茶の風味豊かな「抹茶外郎」など、多彩なバリエーションを揃えています。季節限定商品も用意されており、常に新しい味覚を提供し続けています。

現代に息づく伝統

御堀堂の3代目社長は、現代彫刻家としても活躍する異色の経歴の持ち主です。伝統を守りながら、常に新しいことに挑戦する姿勢は、御堀堂のういろうが現代においても愛され続ける理由の一つと言えるでしょう。4代目社長のもと、伝統を守りつつ、現代のニーズに応える商品開発も積極的に行われています。

アクセスと店舗

御堀堂の本店は、JR山口線山口駅から徒歩3分とアクセスも良好です。山口市内だけでなく、湯田温泉、瑠璃光寺前、新山口駅名店街、宇部空港、そして周南市にも直営店を展開し、多くの人々にその味を届けています。

山口を代表する銘菓

2018年には、日本テレビ系列「秘密のケンミンSHOW」で山口県の隠れた銘菓として紹介され、全国的に注目を集めました。御堀堂のういろうは、地元山口の人々だけでなく、全国の人々にも愛される銘菓として、その地位を確固たるものとしています。伝統を守りながら、未来を見据える御堀堂のういろうは、これからも多くの人々に幸せと感動を提供し続けるでしょう。

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