御木惇史

御木惇史（みき あつし）

御木惇史（みき あつし、1983年11月30日 - ）は、日本の音楽シーンで多岐にわたる活動を展開するドラマー、打楽器奏者、トラックメイカー、そして画家です。神奈川県横浜市で生まれ、東京都品川区で育ちました。

生い立ちと音楽との出会い

幼少期を品川区南品川で過ごし、祭り好きの祖母の影響で和太鼓や神輿が身近にある環境で育ちました。兄の影響で和太鼓に興味を持ち、6歳から和太鼓奏者である実兄、御木裕樹に師事します。13歳の時にライブで見たドラム演奏に衝撃を受け、プロドラマーになることを決意。その翌日、偶然にもドラム教室の無料体験チラシがポストに入っていたことから、「運命を感じた」と語っています。

YAMAHA音楽教室に通いながらバンド活動を始め、14歳でプロの舞台に立ち、ドラマーとしてデビューを果たしました。

プロとしての活動

2000年にはドラマーの東原力哉と共演。2003年からは胡弓演奏家の楊興新のコンサートに出演するなど、幅広いジャンルで活躍します。

2014年、自身が主宰・運営・プロデュースする音楽・アートイベント「GROOVE DE NIGHT」で、ジャズベーシストの鈴木勲と共演。

2015年からは、ドラム、和太鼓、パーカッションを組み合わせた独自のセッティングでソロパフォーマンスを開始。それ以前にもドラムセットでのソロ演奏は行っていましたが、和太鼓を組み込むことはありませんでした。

2017年以降は、Michael Kanekoのバンドメンバーとして、フジロックフェスティバルをはじめとする国内の音楽フェスティバルに多数出演。同年、ファッションブランドVOLCOMが開催したグローバルコンテスト「ThisFirst」で日本代表グランプリを受賞し、アメリカ・テキサス州オースティンで開催されたファイナルパーティーで、ドラム・和太鼓・パーカッションを融合させたソロパフォーマンスを披露しました。ソロパフォーマンスは20〜30分に及ぶこともあり、そのスピリチュアルな世界観と独特の間は、和モノ・レアグルーヴの最高峰とも評されています。

2018年には、ヨーロッパ発のフリースケートボードマガジン「Volcom Road Rager in Italy Movie」のドラムを担当。ラグビーオーストラリア代表ワラビーズのレセプション公演も担当しました。

2019年9月には、南アフリカ共和国のアーティストKWELAとの合作「SEBATA 獣」をリリース。スノーボードオリンピック日本代表の中井孝治が制作したスノーボードフィルム「PURE JAM」へ楽曲提供。ラグビーワールドカップ2019決勝戦で2回のライブパフォーマンスを担当。Pearl Drumの新商品Rhythm Traveler “Black Box”のCMに起用されました。

2020年には、セイビアンシンバルのHHX X-PLOSION CRASH16"のイメージ画像に起用。ファッションブランドBAYFLOWのキャンペーンで、さまぁ〜ず、Michael Kaneko、Baby Kiyと共演し、さまぁ〜ずへパーカッションレッスンを行いました。

2022年には、アメリカのターンテーブリスト、ヒップホップDJクルーThe Beat JunkiesのメンバーであるDJ CURSEをフィーチャリングに迎えたソロ作品「GUM feat.DJ CURSE」をリリース。Volcom Ambassador、パール楽器製造株式会社とエンドースメント契約を結んでいます。

受賞・その他

2017年 VOLCOMが開催した世界同時グローバルコンテスト「ThisFirst」日本代表グランプリ受賞
Pearl Drum、セイビアン、Vic Firth、REMO、VOLCOMとモニター契約

エピソード

13歳でプロドラマーになることを決意したものの、練習場所もお金もなかった御木は、小学校時代の恩師である音楽教師に相談。すると、教師は自身のドラムセットを学校に持ち込み、放課後の練習を許可してくれました。その後、教師の転勤が決まり、ドラムセット一式を譲り受けます。このドラムセットは、後にエンドースメント契約を結ぶPearl Drums製だったというエピソードがあります。

御木惇史は、音楽を通じて常に新しい表現を追求し、その才能を多岐にわたる分野で開花させている、目が離せないアーティストです。

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