復活!! The Timers

『復活!! The Timers』の魅力

『復活!! The Timers』は、1995年4月26日に発売されたTHE TIMERSのライブアルバムです。このアルバムは、1994年に活動を再開したザ・タイマーズが、日清パワーステーションで行ったシークレットライブの様子を収録したもので、ファンにとっては貴重な音源となっています。

発売の背景

このアルバムの発売当初、ザ・タイマーズはインディーズからのリリースを検討していました。しかし、所属していたレーベルである東芝EMIの要請により、メジャーリリースが決定しました。なお、本アルバムのわずか4日後には、インディーズからの作品である『不死身のタイマーズ』もリリースされています。

特筆すべきは、阪神・淡路大震災を受けてのチャリティーシングル「サヨナラはしない」が収録されている点です。この曲は、4月8日にリリースされ、テレビ朝日『ステーションEYE』のエンディングテーマにも使用されていました。唯一のスタジオ録音であり、特別な意味を持つ楽曲です。

収録内容

アルバムには多彩な楽曲が収められています。以下はその主な収録曲です：

• - プロパガンダ

広沢虎造の「清水次郎長伝〜石松金比羅代参〜」がBGMとして流れる中、タイマーズの特徴を表現した一曲です。

• - タイマーズのテーマ

Bobby HartとTommy Boyceによる作詞・作曲の原曲に、ZERRYとTOPPIが日本語詞をつけています。グルーヴ感がありライブには欠かせないトラックです。

• - 偽善者、偉人のうた、ロックン仁義

ZERRYが作詞・作曲を手掛けたこれらの楽曲は、彼らの鋭い社会批判やユーモアを持ったメッセージが特徴です。

• - 土木作業員ブルース

TOPPIの手による作品で、非常にリアルな描写が印象的な一曲です。

• - JOKE、まわりはワナ

これらの楽曲もZERRYとTOPPIによるもので、黒いユーモアが感じられる内容です。

• - サティスファクション

オリジナルはMick JaggerとKeith Richardsによる曲で、日本語詞はZERRYが担当しています。カバーの中で、独自の解釈がなされています。

• - 覚醒剤音頭、宗教ロック、国際化の時代、国民改正論

ZERRYが一人で作詞・作曲を担当し、時事ネタを取り入れた楽曲が並びます。聴く者に考えるきっかけを与える内容となっています。

まとめ

本作『復活!! The Timers』は、ザ・タイマーズの活動再開を象徴する重要な作品であり、音楽の力を通じて多くの人々にメッセージを送っています。各楽曲はバラエティに富み、聴く者に楽しさと深いメッセージを提供しているため、ぜひ聴いてみることをお勧めします。ライブの臨場感を余すところなく収録した本作は、ザ・タイマーズのファンにとって必聴の一枚です。

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