徳地秀士

徳地秀士について

徳地秀士（とくち ひでし）は、日本の防衛官僚であり、初代防衛審議官を務めた人物です。防衛省における国際派として知られ、その経歴は多岐にわたります。

生い立ちと学歴

静岡県出身の徳地氏は、1979年に東京大学法学部を卒業しました。その後、タフツ大学法律外交大学院（フレッチャースクール）で修士号を取得し、国際的な視野を養いました。

防衛庁・防衛省での経歴

徳地氏は、防衛庁に入庁後、行政官長期在外研究員や米国防大学国家戦略研究所研究員を務め、国際的な安全保障問題に関する専門知識を深めました。以下に主な役職をまとめます。

1995年：アメリカ合衆国国防大学国家戦略研究所客員研究員
1997年：防衛庁運用局運用課長
1999年：防衛庁防衛局計画課長
2001年：内閣官房内閣参事官（内閣官房副長官補（安全保障・危機管理担当）付）
2002年：政策研究大学院大学客員教授
2004年：防衛庁防衛局防衛政策課長
2005年：防衛庁長官官房審議官兼情報本部副本部長
2006年：防衛施設庁東京防衛施設局長
2007年：防衛省北関東[[防衛局]]長
2008年：防衛省運用企画局長
2010年：防衛省人事教育局長
2011年：防衛省経理装備局長
2013年：防衛省防衛政策局長
2014年：初代防衛審議官

これらの役職を歴任し、防衛政策の企画立案、組織運営、国際協力など、幅広い分野で活躍しました。特に、2014年には初代防衛審議官に就任し、防衛省の政策決定において重要な役割を果たしました。

退官後の活動

2015年に防衛省を退官後、2016年には三井住友海上火災保険の顧問に就任し、民間企業での活動も開始しました。また、政策研究大学院大学シニアフェロー、上智大学国際関係研究所客員所員、中曽根平和研究所研究顧問、政策研究大学院大学客員教授など、研究機関や大学でも活動を続けています。

著書

徳地氏は、2018年に『米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争』（文藝春秋）を共著で出版しており、安全保障に関する深い知見を社会に発信しています。

まとめ

徳地秀士は、防衛官僚として長年日本の安全保障に貢献し、退官後も研究者や企業の顧問として多方面で活躍しています。その経歴は、日本の防衛政策における重要な変遷を示すとともに、国際的な安全保障問題に対する深い洞察を提供しています。

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