徳島県道15号徳島吉野線

徳島県道15号徳島吉野線の概要

徳島県道15号徳島吉野線は、徳島県徳島市から阿波市吉野町に至る主要地方道で、その長さは約25kmです。この道は、吉野川に沿って西へ延びており、徳島市の西部から阿波市にかけて美しい自然の中を通ります。

路線の詳細

この県道の起点は、徳島市東吉野町にあり、国道11号線や徳島県道189号沖ノ洲埠頭線と交差します。終点は阿波市吉野町柿原で、こちらでは国道318号及び徳島県道137号土成徳島線と交わります。路線全体の総距離は24.578 kmであり、以前の旧道からの変更後の距離です。

路線の大部分は吉野川の南岸にある堤防の上に設けられており、見通しが良いことが特徴です。また、交差する道路が少ないため、信号機もあまり見られません。起点から大坪交差点までは一方通行となっており、終点方向への全線走破はできませんが、近くの市道を利用することができます。大坪交差点は立体交差となっており、左折以外の進入が禁止されているため、この交差点を通る際は注意が必要です。

橋とその特徴

吉野川を渡る高瀬橋は、この県道の重要な部分です。高瀬橋は欄干のない潜水橋の一つで、道幅は普通車1台分強となっています。このため、橋上でのすれ違いが不可能ですが、両側には待避スペースが設けられているので、対向車とのすれ違いが必要な場合でも一時停止することができます。

歴史的な経緯

この県道の歴史は1971年まで遡ります。建設省（現・国土交通省）が主要地方道徳島吉野線を指定したのが1971年6月、その後1972年に徳島県によって県道15号徳島吉野線として正式に認定されました。その後、1982年には起点が変更され、吉野川南岸区間を吸収したルート変更が行われました。1993年には、再び主要地方道として位置付けられました。

交通規制と速度制限

この県道の制限速度は区間ごとに異なります。起点から吉野川橋南詰までは、向きによって異なり、西行きは40 km/h、東行きは50 km/hです。吉野川橋南詰から六条大橋南詰までは50 km/h、六条大橋南詰から高瀬潜水橋南詰までは法定速度の60 km/h、そして高瀬潜水橋自体は30 km/hとされています。その後、上板町瀬部にかけては再び速度制限が設けられます。

交通の利便性と周辺の施設

沿線には、吉野川や高瀬潜水橋、阿波市吉野支所（旧吉野町役場）など、地域のシンボルや行政機関も存在しています。また、交通の利便性が高いこともあり、多くの車両がこの道を利用して地域間を行き来しています。このように、徳島県道15号徳島吉野線はただの道路ではなく、地域に深く根ざした重要な交通路であると言えるでしょう.

もう一度検索