徳島県道32号山城東祖谷山線

徳島県道32号山城東祖谷山線の概要

徳島県道32号山城東祖谷山線は、徳島県の三好市に位置する主要地方道で、山城町下川から東祖谷新居屋へと至ります。この道路は、山中を通る比較的狭い道幅が特徴であり、美しい自然が広がっています。

路線の詳細

起点と終点

• - 起点: 三好市山城町下川（国道32号との交差点）
• - 終点: 三好市東祖谷新居屋（国道439号との交差点、徳島県道113号東祖谷山大杉停車場線の起点）
• - 全長: 約30.434km（平成22年徳島県道路現況調書による）

この路線は、主に徳島県西部の観光地を結んでおり、特に旧西祖谷山村の中心から北側でよく利用される道です。周辺の自然豊かな景観や観光名所が多いこともあり、地域を訪れる観光客にとって重要な道となっています。

歴史的経緯

この県道は、1972年に徳島県道23号剣山公園上名線および277号一宇祖谷口停車場線として認定されました。しかし、1982年には剣山公園上名線が廃止され、三つの部分に分けられました。東側部分は国道439号に昇格し、西側部分は303号一宇山城線に変更されました。

現在の道路認定としての徳島県道32号山城東祖谷山線は、残りの部分と徳島県道270号一宇祖谷口停車場線を統合して認定されたものです。最近では、2023年に京田工区のうち京田トンネルを含む355mの区間が開通し、さらなる利便性が追加されています。

路線の特徴と状況

県道32号線は基本的に山間部を走行するため、道幅が狭く急カーブや上り坂も多く見られます。また、道路の重複区間として、徳島県道140号大利辻線および徳島県道270号一宇祖谷口停車場線があります。これらの道は、主に三好市内を通過しており、交差点でも見られるので注意が必要です。

主要な道路施設

沿線にはいくつかの重要な橋があります。例えば、祖谷口橋は吉野川と祖谷川が合流する地点に架かる橋で、地域の象徴的な存在です。また、秘境祖谷大橋は、祖谷川縁の善徳バイパスを通じて地域の交通を支えています。

通過する自治体

この道路は、1982年の認定時点では三好郡の山城町、西祖谷山村、東祖谷山村を通過していましたが、2006年の地方合併により、現在では全区間が三好市域となっています。

沿線にある観光スポット

県道32号線沿いには様々な観光スポットが点在しています。三縄発電所や祖谷渓キャンプ村、祖谷温泉などの観光施設は、この地域の魅力を引き出しています。また、祖谷のかずら橋は特に観光客に人気があります。

このように、徳島県道32号山城東祖谷山線は自然と歴史が共存する地域を結ぶ重要な路線であり、観光地へのアクセスを提供しています。

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