徳島駐屯地

徳島駐屯地について

徳島駐屯地は、徳島県阿南市那賀川町に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。2012年3月26日に開設され、第14施設隊をはじめとする部隊が駐屯しています。この駐屯地は、徳島県における防衛警備、災害派遣、そして民生協力活動の中核を担っています。

駐屯地の設立経緯

徳島駐屯地は、第2混成団から第14旅団への改編に伴う施設整備の一環として新設されました。それまで高知県香南市の高知駐屯地に駐屯していた第14施設中隊（現在の第14施設隊）が移駐し、徳島県内における自衛隊の活動拠点としての役割を担うことになりました。

駐屯地の開設にあたっては、隊員の家族や関係者約200人が高知県から徳島県に移住しました。開庁式には、徳島県知事や地元住民が招待され、編成完結式が盛大に執り行われました。この駐屯地の設立は、徳島県にとって初めての陸上自衛隊の駐屯地となる画期的な出来事でした。

また、2010年から活動していた北徳島分屯地も、この駐屯地の一部として統合されました。徳島県は、戦前には日露戦争後に歩兵第62連隊が移動してくるまで、全国で唯一陸軍が駐屯していない地域でした。駐屯地の開設は、徳島県の防衛体制にとって大きな進歩となりました。

駐屯地の活動開始

2012年3月27日には、徳島県庁で歓迎式典が開催され、隊員たちは県議や職員、児童などから温かい歓迎を受けました。式典では、隊員に花束が贈呈され、第14施設隊長には県旗が授与されました。同年の3月31日には、防衛副大臣や徳島県知事が出席し、記念式典が開催され、本格的な活動を開始しました。

沿革

2012年3月26日: 徳島駐屯地が開庁。
第14施設隊が高知駐屯地から移駐。
第14後方支援隊第1整備中隊施設整備小隊が高知駐屯地から移駐。
徳島駐屯地業務隊が新編。
第323基地通信中隊の徳島派遣隊が新編。
北徳島分屯地が徳島駐屯地の分屯地となる。
2015年3月26日: 第440会計隊が廃止され、第348会計隊徳島派遣隊が設置。

駐屯部隊

徳島駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

中部方面隊隷下部隊
第14旅団
第14施設隊
第14後方支援隊
第1整備中隊
施設整備小隊：第14施設隊を支援
中部方面会計隊
第348会計隊
徳島派遣隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第323基地通信中隊
徳島派遣隊
徳島駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
中部方面警務隊
第133地区警務隊
徳島連絡班

関連項目

戦前には、歩兵第62連隊、歩兵第43連隊、歩兵第143連隊といった大日本帝国陸軍の部隊が徳島県に駐屯していました。

外部リンク

徳島駐屯地 (防衛省陸上自衛隊)

徳島駐屯地は、地域社会との連携を密にしながら、徳島県の防衛と安全に貢献しています。

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