徳良湖

徳良湖（とくらこ）

徳良湖は、山形県尾花沢市に位置する、農業用のため池として作られた人造湖です。豊かな自然に囲まれ、市民の憩いの場、観光地として親しまれています。

歴史

徳良湖は、1919年（大正8年）に地元の豪商であった高宮常太郎によって計画されました。約230ヘクタールに及ぶ広大な水田を開発するための貯水池として、1920年（大正9年）に築堤が完成しました。この大規模な土木工事には、地域住民延べ3万人が従事し、土を搗き固める際に歌われた作業唄が、後に山形県を代表する民謡「花笠音頭」の起源になったと伝えられています。

2010年（平成22年）には、農林水産省の「ため池百選」に選定され、農業用水としての重要性だけでなく、文化的、景観的な価値も高く評価されています。

特徴

徳良湖は、四季折々の美しい景観が楽しめるのが魅力です。春には湖畔に桜が咲き誇り、夏には新緑が湖面に映えます。秋には紅葉が湖を彩り、冬には白鳥や鴨などの渡り鳥が飛来し、越冬する姿を観察することができます。湖にはコイ、フナ、ワカサギなど、多様な淡水魚が生息しており、釣りを楽しむ人も多く訪れます。

花笠音頭との関わり

徳良湖の築堤工事で歌われた土搗き唄が花笠音頭のルーツであるという伝承は、地域住民にとって誇りであり、花笠まつりなど、尾花沢市の文化に深く根ざしています。花笠音頭は、山形県全体を代表する民謡となり、全国的にも広く知られています。

アクセス

徳良湖へのアクセスは、以下の通りです。

道路:
国道347号
山形県道301号鶴子尾花沢線
路線バス:
山形新幹線大石田駅下車後、路線バスを利用

周辺情報

徳良湖周辺には、「徳良湖元気村」などの観光施設があり、キャンプやバーベキュー、レジャーを楽しむことができます。また、尾花沢市内には銀山温泉をはじめとする観光スポットも点在しており、徳良湖と合わせて観光するのもおすすめです。

関連項目

尾花沢市
ため池百選
花笠音頭
花笠まつり

外部リンク

ため池百選
* 徳良湖元気村

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