德山一翔

徳山一翔：プロへの軌跡

2002年4月11日生まれの徳山一翔選手は、徳島県海陽町出身の左投左打の野球選手です。旧字体では「德山」と表記されますが、報道機関によっては「徳山」と表記されることもあります。

少年時代から高校時代

小学2年生から野球を始め、海陽中学校を経て鳴門渦潮高校に進学。高校時代は主に一塁手として活躍しましたが、投手としてもチームに貢献しました。最高球速は138km/hを記録しています。高校卒業後は、球速アップを目指し、四国アイランドリーグplus徳島インディゴソックスのトレーニング施設である「インディゴコンディショニングハウス」で鍛錬を積みました。

大学時代：環太平洋大学での活躍

環太平洋大学に進学した徳山選手は、投手として更なる成長を遂げました。大学入学までに球速を10km/hアップさせ、148km/hを記録。2年時には明治神宮野球大会で先発し、国際武道大学戦において7回まで毎回奪三振の快投を見せ、ノーヒットノーランを達成するなど、その才能を開花させました。チームは継投でノーヒットノーランを達成しています。

しかし、2023年は右足股関節付近の怪我に苦しみました。全日本大学野球選手権では救援登板しましたが、白鷗大学戦で決勝ソロ本塁打を浴び敗戦。この経験から「1球の怖さ」を学び、更なる精進を誓いました。明治神宮野球大会では東農大北海道オホーツク戦で好投し、チームの勝利に貢献。野球日本代表大学代表候補強化合宿にも参加するなど、着実に実力を高めていきました。2024年春は故障の影響で登板はありませんでしたが、社会人・大学野球オープン戦ではENEOS野球部戦で3回無失点を記録しました。

プロ入り

2024年9月22日、プロ志望届を提出。10月21日に行われた中国六大学野球秋季リーグ周防公立大学戦では、多くのスカウトが見守る中、7回3安打無失点と好投しました。そして、2024年10月24日に行われたプロ野球ドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト2位指名を受けました。環太平洋大学からプロ入りした4人目、大学卒業後直接入団した初の選手となりました。

選手としての特徴と人物像

徳山選手の最速球速は153km/h。変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップを操ります。環太平洋大学監督の野村昭彦氏からは、森下暢仁選手や早川隆久選手に匹敵するキレのある投球と評価されています。早川選手を参考にしていることや、楽天指名後の対面を心待ちにしていることも明かしています。

父が漁師であることから、小学校時代の将来の夢は漁師だったという徳山選手。現在もカツオのたたきを好物とし、趣味は釣りと、海との繋がりを感じさせるエピソードも持ち合わせています。

今後の活躍に期待

持ち前の才能と努力、そして、海と共に育まれたたくましさで、プロ野球界でも大きく羽ばたいてくれることを期待しましょう。

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