心の色

心の色の詳細

「心の色」は中村雅俊が歌う楽曲であり、彼の15枚目のシングルとして1981年11月25日に日本コロムビアからリリースされました。この曲はもともと『われら動物家族』というTBS系列で放送されたドラマの挿入歌として作られました。このドラマでは、元々堀江淳が歌う『ルージュ』が主題歌として使用されていました。しかし、『心の色』はあまりにも多くの支持を受けたため、第8話以降は主題歌に昇格することとなりました。これにより、この曲の知名度は一気に広まりました。

大ヒットの背景

この楽曲がヒットした1982年当時、中村は『ザ・ベストテン』や『ザ・トップテン』といった音楽ランキング番組でサザンオールスターズの『チャコの海岸物語』と共に1位を争うほどの人気を誇りました。これがきっかけで、桑田佳祐は中村雅俊のために『恋人も濡れる街角』という曲を提供することになりました。こうした経緯からも、彼の代表曲の一つとして『心の色』は位置づけられています。

中村雅俊はこの曲のヒットにより、1982年末の第33回NHK紅白歌合戦に初出場を果たすことができました。オリコンチャートでは、合計28週にわたって登場し、最高順位は週間1位を獲得。また、全体のセールスは約69.7万枚に達し、日本の音楽シーンにおける名曲として強い印象を残しました。

歌詞のインスピレーション

『心の色』の歌詞は、作詞者である大津あきらによるものです。2009年に放送された『地球街道』という番組で、中村は大津の母から『心の色』の歌詞が作られた背景を聞きました。それによると、大津は実家のある山口県長門市仙崎近くの日本海の美しい夕陽に感動し、その情景を歌詞に反映したとのことです。このようにして誕生した音楽は、ただのメロディーやリズムだけでなく、深い感情や風景を映し出しているのです。

大津あきらは1998年に亡くなりましたが、彼の遺志を受け継ぐために長門市仙崎の海岸に本曲に関する歌碑が建設されました。この碑には中村のコメントも刻まれ、今も多くのファンに愛されています。

カバー作品

「心の色」はさまざまなアーティストにも影響を与えました。作詞者の大津あきら自らがセルフカバーを行っており、さらにAcid Black Cherry|Acid_Black_Cherryはアルバム『Recreation』でこの曲をカバーしました。こうしたカバーによって、オリジナルの魅力が新たな形で表現されています。

収録曲

シングルに収録された楽曲は以下の通りです。

• - 心の色（作曲：木森敏之）
• - さらば涙……風の彼方に（作曲：鈴木キサブロー）

このように『心の色』は、中村雅俊の音楽キャリアにおける重要な作品であり、今なお多くの人々に感動を与え続けています。

もう一度検索