心腹会

心腹会について

心腹会（しんぷくかい）は、徳島県徳島市の鷹匠町を本拠地とする暴力団であり、指定暴力団六代目山口組の二次団体として知られています。この団体の構成員数は約50人とされており、その活動内容や歴史には興味深い背景があります。

創設の経緯

心腹会は、1967年12月に設立されました。当初は三代目山口組の尾崎彰春が、当時の安原会（会長：安原政雄）の解散に反対していたメンバーを集めて結成されたものです。このような動きは、暴力団内部の派閥抗争や権力闘争の一環であり、当時の暴力団史において重要な位置を占めています。尾崎彰春は、初代会長として心腹会を牽引し、約50年にわたり組織の成長に寄与しました。彼は2019年12月に89歳で亡くなるまで、組織の顔として存在し続けました。

歴代会長

心腹会の歴代会長は以下の通りです。

• - 初代会長: 尾崎彰春（本名：尾崎昭治）
• - 二代目会長: 尾崎勝彦
• - 三代目会長: 小林良法（現任）

心腹会は、名門暴力団の一つとしてその地位を築いており、特に1960年代から1970年代には、芸能界との関係がクローズアップされました。その中でも、暴力団と芸能界の接点が強かった時代には、三代目山口組の組員が俳優の鶴田浩二に対して暴行を行うなど、さまざまな事件が発生しました。この一連の活動は、暴力団が持っていた影響力の大きさを象徴するものであり、尾崎彰春も実行犯として関与していたとされています。

現在の活動

現在、心腹会は小林良法を三代目会長として運営されています。彼は、組織を引き継ぎ、長年積み重ねられた伝統や信頼を維持しつつ、新たな展開へと向かう試みをしています。暴力団の活動全体に対する社会的な風当たりは厳しくなっているものの、心腹会はその存在感を保とうとしています。

関連文献

この組織の歴史や活動について、以下の文献が参考になります。

• - 飯干晃一『山口組三代目 1.野望篇』徳間書店（1989年）
• - 溝口敦・笠井和弘・ももなり高『血と抗争! 菱の男たち 2』竹書房（2003年）

また、心腹会の創設者である尾崎彰春の死去に関する記事もあります。2019年12月6日付の徳島新聞デジタル版には、彼に対する警察の警戒が記されています。

心腹会は、徳島県における暴力団とその歴史を知る上で無視できない存在であり、今後の動向にも注目が集まります。

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