心霊写真部

心霊写真部

『心霊写真部』（しんれいしゃしんぶ）は、福谷修による日本のホラー小説であり、その内容を基に制作されたDVDドラマでもあります。この物語は、ファッション系雑誌の心霊写真企画を背景に、心霊写真の調査を行う高校のクラブ活動を中心に展開され、主人公たちが織りなす不思議な事件や事故、死に隠された真相を追いかける姿を描いています。

小説の概要

本作はもともと、福谷修が脚本を担当したゲームソフト『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』の続編として考案されていましたが、様々な経緯を経て、小説の形式として2009年8月に連載が始まりました。最初は学校を舞台に、クラブ活動をテーマにした物語が予定されていましたが、携帯小説として進化する過程で、ファッション雑誌の編集部に舞台が設定されました。

同年12月には第1話から第7話を第1部として収録した文庫本が出版され、それ以降、電子版はシリーズが15話まで配信されましたが、文庫本は未完に留まりました。その後、劇場版『心霊写真部 劇場版』公開を契機に新たな物語『Re:心霊写真部』が追加され、結末に至ることとなります。

物語のあらすじ

物語の主人公は高校2年生の二宮佳夕で、彼女はファッション雑誌の読者モデルを務めています。彼女の所属する雑誌では心霊写真のコーナーを企画し、多くの心霊写真が寄せられることになります。佳夕は編集部のスタッフと共に、さまざまな心霊写真の背景に隠された真相に迫っていくこの過程で、思いも寄らぬミステリーに巻き込まれます。

ドラマ版の制作

2010年には、ホラー要素を盛り込んだDVDドラマが制作され、福谷修自身が脚本を担当しました。ドラマでは、設定は学校のクラブ活動に変更され、主人公が心霊写真部に属する形で進行します。主演にはグラビアアイドルの中村静香がキャスティングされ、彼女がホラージャンルに挑戦することが大きな話題となりました。

さらに、放送中には心霊写真を撮影中にカメラの電源が異常に切れる現象が起こり、視聴者を驚かせる一幕もありました。シリーズは全4巻が計画されていましたが、第一巻の発売後、売上不振により途中で打ち切りが決まったものの、各話はそれぞれ完結した形となっています。

人気の再燃

2012年にはリアルタイムで心霊ホラー映画が配信され、視聴者からの反響を受け、再び人気を博しました。有名作品と並ぶ中で高評価を受け、「痙攣部」という新たな現象も生まれ、続編を望む声が高まりました。このような流れの中で、劇場版作品や新たな原作小説『Re:心霊写真部』の制作が決定しました。

キャストとスタッフ

ドラマのキャストには、二宮佳夕役の中村静香や、瑠川リリ役の戸田れいなどが名を連ねています。スタッフには原作・脚本の福谷修や監督の永江二朗が参加し、ホラーの要素を効果的に映像化しました。主題歌は「XYZ」という曲で、HIGH and MIGHTY COLORが歌っています。

リブート版

2016年には、シリーズ第3弾として小説『Re:心霊写真部』を基にしたリブート版も制作され、放送及びDVDリリースが行われました。新たな二宮佳夕役として松永有紗が起用されるなど、キャストが一新され、物語は新たな展開を迎えました。

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