必死の逃亡者 (映画)

『必死の逃亡者』（原題：The Desperate Hours）は、1955年に公開されたアメリカ映画です。ジョセフ・ヘイズが1954年に発表した小説『The Desperate Hours』と、それを自ら脚色した1955年の舞台劇を原作としています。映画版の脚本もヘイズ自身が担当しました。この作品は、1990年にマイケル・チミノ監督、ミッキー・ローク主演で『逃亡者』としてリメイクされています。

ストーリー

物語は、3人の脱獄囚が郊外の一軒家に逃げ込み、そこに住む家族を人質にとることから始まります。脱獄囚たちは、それぞれが過去に抱える事情や動機によって行動し、その過程で家族との間に緊迫した攻防が繰り広げられます。人質となった家族は、極限状態の中で生き残るための知恵と勇気を絞り出すことになります。

キャスト

脱獄囚

グレン・グリフィン：ハンフリー・ボガートが演じる、脱獄囚のリーダー格。かつて逮捕時にアゴを砕かれた保安官代理バードに復讐を誓っています。
ハル・グリフィン：デューイ・マーティンが演じる、グレンの弟。兄の計画に協力しますが、内心では不安を抱えています。
サム・コービッシュ：ロバート・ミドルトンが演じる、グレンの仲間。凶暴で短気な性格の大男で、物語に更なる緊張感をもたらします。

ヒリアード家

ダン・ヒリアード：フレドリック・マーチが演じる、郊外に住むサラリーマン。突然の侵入者たちに冷静に対応しようと努めますが、家族を守るため苦悩します。
エリー・ヒリアード：マーサ・スコットが演じる、ダンの妻。予期せぬ事態に動揺しながらも、家族のために毅然と立ち向かいます。
シンディ・ヒリアード：メアリー・マーフィが演じる、ダンの娘。恋人のチャックと共に、この危機を乗り越えようとします。
ラルフ・ヒリアード：リチャード・アイアーが演じる、ダンの息子。幼いながらも、家族の一員としてこの状況を理解しようと努めます。

その他

チャック・ライト：ギグ・ヤングが演じる、シンディの恋人。弁護士であり、ヒリアード家のために奔走します。
ジェス・バード：アーサー・ケネディが演じる、保安官代理。グレンにアゴを砕かれた過去を持ち、脱獄囚たちを追跡します。

日本語吹替

この映画は、過去に複数のテレビ局で日本語吹替版が放送されています。以下は主な放送履歴です。

NHK版：1969年5月24日に初回放送。
フジテレビ版：1972年5月12日に『ゴールデン洋画劇場』で初回放送。
テレビ東京版：2000年1月6日に『20世紀名作シネマ』で初回放送。

外部リンク

The Desperate Hours - TCM Movie Database（英語）
The Desperate Hours - Rotten Tomatoes（英語）
必死の逃亡者 - allcinema
必死の逃亡者 - KINENOTE
The Desperate Hours - オールムービー（英語）
The Desperate Hours - IMDb（英語）

もう一度検索